後編-5
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“愛美さんだけ特別よ。モニターになってくれたお礼。好きな時にいらっしゃい…”
そう言ってサロンを出る時に私の手に握らせたエステのゴールドカード…
疼く躰で私はそれに、手を伸ばした。
ほんとに好きな時に…行っても?…
彼女のしなやかな指を思い出す。
魅惑的な躰のライン
茶色くて薄めのアンダーヘア
二十六の私よりも一回りも上だなんて到底思えない完璧なプロポーションだった…
思わず重ねられた時の彼女の肌の感触を思い出し、躰の奥がジュッと熱い何かを溢れさせる。
はぁっ…図々しく思われないかしら…
そんなことを考えながら、彼女のボリュームのある乳房に吸い付いた自分の映像が蘇り、また躰の芯が燃えてくる
あんな高級サロンのエステなんて…っ
戸惑いながらも私の躰には抑えようのない火が燃え盛っていた…
◇◇◇
「愛美さん!? いらしゃい!!」
スタッフに呼ばれ、奥の部屋から彼女が顔を出し、私を嬉しそうに出迎えてくれていた。
良かった…迷惑そうじゃない……
私は彼女の様子にほっと胸を撫で下ろす。