後編-4
しばし呆然と、床に転がる大根を見つめていると玄関の鍵を開ける音が聞こえてきた。
私は慌てて、乱れた余韻を残す大根を手にして立ち上がる。
「──っ!」
その途端、腫れた肉芽がすれてズキズキとまた甘い痺れが躰を包み私ははぁ、と切なく息を吐いた。
またイキそう…っ
敏感になりすぎたソコは誰かにずっといじられ続けている錯覚さえおこさせる。
帰ってきた主人は家の中でぎこちない動きをする私を不思議そうに見ていた…
「足でも捻ったのか?」
「…っ…なんでも…なっ…もうっ今日は先に寝るからっ…」
上がる息を無理に整えて私は一気に話し、そそくさと寝室に向かった。
はあっ…
だめっ…
布団に潜って直ぐに私の手はショーツの中に伸びていく
触れれば触れるほど、治まるどころかソコは熱を蓄えてしまい、私はとうとう眠れぬまま夜を過ごした。
…っどう、しよう…っ…
日が明けて主人を仕事に送り出すと、フラフラとしながら必死で家事を済ませ私はソファに倒れ込むようにもたれ掛った。
目の前の硝子テーブルに置いた会員証。
犯されたような躰の熱で、ぼんやりとしながらそれを見つめる…