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花の戯れ
【同性愛♀ 官能小説】

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前編-1



明治の頃からそこにある


異文化交流の始まりに建てられた古びた洋館…


四角いコンクリート仕立ての建物と並んでいる様が、幼い頃から不思議に思え、そして、絵本の中から飛び出してきたようなその館に私はずっと興味を惹かれていた…


古い英国映画に出てきそうな花の庭園。

隅々まで綺麗に手入れがされている。

小さな頃からこっそりと忍び込み、私は何度となく薔薇の花を勝手に手折り家に持ち帰っては髪に飾ったものだ。


私はその庭園を、今、お茶を頂きながら目の前に眺めている…


高価なティーセット。美味しそうなシフォンのケーキ…

斜め向かいには、フランス人形のような綺麗な女の人…


私の視線に気づき、その人は口に運んだティーカップから顔を上げると柔かな笑みを返してきた。


細めた瞳

そして緩く上がる上品な口角…


私はなんだかそこから

目が…離せなかった……



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