前編-14
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学生からの付き合いのせいか、ワンパターンになってしまった主人との勤めのような夫婦生活。
おざなりな愛撫にこんなにも躰の奥が疼くことはなく…
欲しいと思う前に挿入され、一方的に放出して眠るあの人を隣に何度と自分で慰めたか知れない…
彼女の指先は満足知らずだった私の望む箇所にしっかりと宛てがわれる。
思わず腰を高く上げ、触れ易いように形をとる私を彼女は優しく撫でてくれた。
「あ、あ、っ…いっ…」
「愛美さんのココ…すごく綺麗…」
「…っや…あ…」
ぴらっと指で広げられじっくりと見つめられる。
めくられたまま、また敏感な蕾を指の腹で撫でられて全身に激しい電流が走った。
「…はあっ…すごっ…気持ちいっ…」
弱い摩擦に腰が震える。
もっと強い刺激を求めながらも延々と押し寄せる甘い痺れを躰が望んでいる。
「…響、子さっ…わたしっ…」
私は我慢できず躰を仰向けにした。
「ふふ…それでいいの…素直な貴方はとても可愛いわ…肌もピンク色になってきて…」
仰向けで息を切らす私の躰を可愛いがるように撫でると彼女の瞳に艶が浮かぶ。
「ねえ…全部食べちゃってもいいかしら…」