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結局わたしは家に居ることが苦痛になり中等科の途中からこの女子寮に移り現在に至る。
‥はぁ──…遠矢先輩はやっぱり素敵だな‥//
この人が男の子だったらいいのに。
そしたらわたしも普通の恋愛ができたかもしれない。
「‥‥さん‥‥中谷さん?」
「え?!あ、はいぃッッ」
「‥‥‥‥‥‥プッ
大丈夫?‥いま、点呼の時間だけど?」
「す、すいませ‥ン‥//」
いきなり呼ばれ声を張り上げるわたしに驚き笑いを溢す遠矢先輩。
‥わ、笑われちゃった‥//
「大丈夫そう?
顔赤いみたいだけど‥」
「――!!‥///」
そう言って綺麗な顔で近づく先輩にわたしは余計に赤面してしまった‥
そんなわたしを眺め先輩は言う。
「副長―――!ちょっと体温計持ってきて!!」
そして副長から体温計を受けとった先輩はなんの躊躇もせずわたしの服の首元から体温計を潜り込ませ脇に体温計を挟ませるッッ
‥きゃーっ…!!‥///手がぁっ…!!
先輩の手がぁ///!!
冷たい感触にビクッとなりながら躰は余計に熱をもつ。
「ちょっと熱いかもね‥‥
今日はもう休みなよ。
クラスの担任にはこっちから連絡しておくから‥」