unripe fruits-3
◇
「あっ、は、恥ずかしい……」
ベッドに移動した俺達は、少しずつ身に纏っていたものを脱いでいった。
床に散らばったのは、ブレザーや桜井のブラウス、俺のワイシャツ。
白いブラ一枚にスカートの姿にされた桜井は、恥ずかしそうに胸を隠していた。
それが余計に谷間を強調させていて、また下半身に熱がこもる。
酒井の言った通り、桜井の胸は結構でかかった。
桜井の腕で潰れた胸は、白くてフカフカ柔らかそうで。
下手したらEかFくらいはあるのではないか。
なのに、妙にガキ臭いコットン素材のブラがアンバランスだった。
岬はるかが画面の中でつけていた総レースの白いブラとは雲泥の差だ。
だけど、なんだか桜井のブラ姿の方が興奮してくる。
「桜井……、そのブラ、キツイんじゃね?」
「そんなことない……」
俺が桜井の肩に手を置くと、相変わらず身体をビクンと震わせる。
キスをしては身体を震わせ、ブラウスに手をかけては身体を震わせ。
いちいち大げさに反応する桜井に不思議といつも感じていたウザさはなかった。
むしろ、怯えたような反応が初々しくて、たまらなく抱き締めたくなるほど。
そして、こんな純粋な桜井が、女としての悦びを知ってしまったらどうなるのだろうという好奇心が沸々湧いてくる。
彼女の肩に置いた手で、ブラの紐をつまんでスルリと下ろしてやると、桜井は真っ赤な顔で俺を見つめるのだった。
「……ブラ、外すよ」
「…………」
黙って俯かれると、気まずい沈黙が訪れる。
だけど、部屋が静まり返れば、
『んっ、あっ、ああっ……あん!』
別世界の岬はるかが男と汗だくになって絡み合う悦びの声が響き渡る。
この喘ぎ声が俺達二人の理性を壊しているのは明らかで。
『ああっ……! いいっ、いいのおっ……!!』
そのメスの鳴き声が、俺達を大胆にさせて行くのだった。