衝撃-3
入り口を少し割ったところで、すぐに硬い壁に阻まれて、どうしてもそこからは入っていかない。
押しては戻しを何度も繰り返した。
「…お、おにいちゃん……」
ミナの顔が歪んで、脅えた目を向けられる。
痛さを訴える表情に哀れみを覚えはしたが、やめるつもりはなかった。
「おとなしくしてな……」
諭すようにいうと、ミナはすぐに口を閉じた。
シーツを握りしめて我慢するだけになり、覚悟を決めたように歯を食いしばっていく。
ずいぶんと従順になったものだと満足しながら、タケルは、何度も押し込んでは挿れ直すを繰り返した。
タケルは背中を立てていた。
視線は、ミナの股間に落とされているが意識は違うところにあった。
夕べ、階段を駆け上がってくる足音を聞いたような気がした。
強い睡魔に取り憑かれ、模糊とした意識のなかでぼんやりと聞いた音だったから、それが夢であったのか現実のものだったのかは、わからない。
現実であるならば、夕べのうちに母は帰ってきたことになる。
気配を探るように耳を澄ましていた。
物音はしない。
この部屋以外で、ひとの動く気配もない。
タケルの視線は、ミナの真っ白な割れ目に潜り込む自分のペニスに落とされている。
仮に母がすぐ傍にいたとしても、やめるつもりはなかった。
やめさせないだけの激しい疼きが股間にあった。
かすかだが亀頭の先がめり込むようになった。
ここで無理をすれば入るのかもしれない。
ミナは、ぎゅっと目を閉じ、歯を食いしばりながら、必死にシーツを握りしめているだけだ。
そのうち、下腹部から強い衝動が込み上げてきて、タケルは押しつけるのをやめた。