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可愛い弟子
【ロリ 官能小説】

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嘘つきレン-4



青森へ行くとなって、シホもそうだが、同時に脳裏に浮かんだのはキョウコのこと。
無論、シホは大事だが、できればキョウコも何とかしたい。
シホはメモ紙があるから探す当てがあるとして、キョウコはどうやって探しだせばいいのかと考えた。
もう一度キョウコのビデオを観て、少しでも情報を拾っておくべきかと思案していたときに、ふと、その考えは頭に浮かんだのだ。

もしかしたら、シホにもキョウコのようなビデオがあるのかもしれない・・・。

東北から発信されるロリータビデオ。
コトリは、ビデオに映る女の子を知っているといって倒れた。
運び込まれた病院でシホに追求され、やむなくオレはビデオの件を話した。
思い出話に出てきた天文部の先輩が、なぜかアダルトビデオに出ていることもいった。
そのとき、シホはこういったのだ。

(やっぱり、女の子もいるの?・・・)

あのときは、うっかり聞き流してしまったが、よくよく考えればこの言い方は妙だ。
オレはキョウコのビデオがあるといっただけで、女の子が一緒に映っているとはいってない。
だが、シホは「やっぱり」という表現を使い、はじめから少女が一緒に映っているのがわかっているような口ぶりで訊ねた。
あの会話の中で、あの表現はおかしい。
彼女にはわかっていたのだ。
あのとき、シホの手元には阿宗会のファイルがあった。
彼女はその資料とDVDが一緒にあるのを見て、その中身がなんであるかうすうす気付いていた。
そして、オレの話を聞いて確信したのだ。
母親と娘が同じベッドで生贄にされる「お母さんと一緒」シリーズ。
あのDVDの中身がわかっていたから、シホは、「やっぱり」などといってしまった。
高額であり、幾つものパスワードを必要とし、なおかつアクティベーションのプロテクトまで掛けて厳重に管理され、マニア以外には、ほぼ知られることのないマイナーなビデオの存在をシホが知っていたということは、彼女自身がそのビデオに何らかの形で関係していたと考えた方が妥当だ。
実の父親から少女売春を強制され、あまつさえその父親の子供まで産んでいるシホだ。
アイツは11歳で母親になり、コトリを育ててきた。
シゲさんに連れられて、オレたちの街へやってきたのが4年前。
シホは16歳で、そのときコトリは5歳だった。
オレの記憶には、それからのふたりしかない。
その前のアイツらを、オレは知らないのだ。
条件は揃いすぎていた。
シホがあのビデオに関与しているとするならば、それは制作側ではなく、被写体として参加した意外考えられない。
ならば、あのシリーズにはシホとコトリのビデオがあるのかもしれない。
コトリは、あのビデオを観て倒れた。
それは、過去の悪夢を思い出して安全装置が働いたからではないか?
過去のトラウマを思い出さないために、あいつはブレーカーを落として身を守ったのではないか?
恐ろしい考えが次から次へ湧いて出て、手足が震えそうになっていたときだ。
ハタと思い出した。
コトリの初めての男はオレではなかったか?
浴室で貫いたコトリの股間は確かに血にまみれていた。
そもそも、あれほど屈託なく笑う、あの天然スチャラカ娘があんなビデオに出ていること自体想像できない。
なにより、レンはすべてのビデオを観ているはずなのに、コトリを見てもオレになにも言ってこない。
そのとき、ふと、思い出したのだ。

ん?

どうして・・・レンはキョウコのビデオを先に買ったんだ?


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