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可愛い弟子
【ロリ 官能小説】

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狂乱の夜-12


――タカのアパート近く――


夜が深い。
闇が濃かった。
トリヤマは、ハンドルに乗せた腕にあごをひっかけて、ダッシュボード越しに眺めていた。
するすると真っ黒なハマーが横を通り過ぎていく。
ハマーの向かう先には、小さなアパート。
夜のとばりに建物の陰影が薄く溶けている。
ハマーは、ヘッドライトもテールランプも点けていなかった。
黒い車体も闇に溶けている。
見上げる空には月もない。
誘拐には絶好の夜。

「はう……うん……あは……。」

ひどく辛そうな息づかいが、背中から聞こえていた。
トリヤマは、ルームミラーにチラリと目を向けた。
タンたちに捕らえられて気を失うまで玩具にされていた少女は、今は和磨の膝の上で意識を覚醒させている。

「あは!……ぅん…………ふん……。」

薄く開いた唇から、荒い息が漏れていた。
だらりと垂らした前髪の奥で、少女は何かを我慢するように硬く目を閉じている。
後部座席の上に膝で立ちながら助手席のバックシートに薄い胸を合わせる姿は、必至に何かに縋ろうとしているようにも見えた。

「はぁあ……うん!…………あは!……」

わけのわからない快楽に取り憑かれて、自分でもどうしていいかわからない。
そんな感じだった。
畏れているはずなのに、針金のような細い背中を湾曲にしならせ、小さな尻を和磨に差し出すように突き出してしまう。
まん丸の尻は、淫らにくねって止まらなかった。
小さな手のひらが助手席のバックシートを強く握っている。

「いい子だ……ほら、もっと気持ちよくしてやるからな……。」

苦しげな呻きに溶けていた呪詛のささやき。
まったくできそうにもない少女の股間に突き刺さっていたのは、血塗れになっていた和磨の指。

相変わらず、すげえな……。

顔を俯かせながら呻くだけで、少女に痛がる素振りはなかった。
泣き出しもしない。
ルームミラーの中で妖しく尻をくねらせる小柄な肢体が、まるで操り人形のように見える。
操られているのだった。
和磨の手に掛かったら、どんな少女でも一晩で使えるようになる。
仕込みには悪魔的な技を持つ、和磨だった。
ツグミたちの誘拐が失敗に終わるなど考えていないかのように、和磨は少女の仕込みに熱を入れている。
膨らむ兆しなどまったくない胸をした娘だが、明日の朝には、あの幼気な膣にも和磨のものが深々と突き刺さっていることだろう。
必ず、そうなる。
トリヤマはルームミラーから目を戻した。
暗闇に溶けたハマーが、もうすぐアパートにたどり着く。
車道の端に停めたベンツの中から事の成り行きを見守っていた。
向こうからの合図ひとつで、トリヤマたちも突っ込んでいく。
だから、エンジンは切ってない。
馬力が600近いベンツAMGは、アイドリングだけでも野太い咆吼音を響かせる。
その太い音は車内まで聞こえている。
問題はなかった。
ここに来てから10分ほどが経っているが、すれ違う車は一台もない。
閑散とした住宅街だ。
ツグミは発見を恐れて人目を避けるためにこんな所を選んだのだろうが、返ってそれが仇になった。
ちょっとやそっと騒いだくらいじゃ、誰も飛び出してきそうにない。
問題となるのはアパートの住人だけ。
部屋の数は4つ。
アパート前の駐車場に止まっていた車は3台。
追撃を警戒するなら、タイヤをパンクさせておく必要がある。

考え過ぎか……。

粛々とさらう。
誰も気付くはずはない。
ツグミは、今夜のうちに人知れずこの街から消えることになる。
あの日、ツグミが俺たちの街から消えたのと同じように。
あれは、まったく予想外だった。
和磨が逮捕されたことに浮き足立っていた隙を突いて、逃げられた。
やってくれたもんだ。
小娘ひとりで、できる芸当じゃねえ。
陰で糸を引いていた奴はわかっている。
あの銀縁メガネ野郎……。
ツグミをさらって落ち着いたら、必ず復讐しに戻ってくる。
舐められたまま大人しくしてるほど、俺たちは甘くねえ……。




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