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可愛い弟子
【ロリ 官能小説】

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遠き日々-12



うちに来た頃の彼女は、すでに二十歳を幾つか超えていた。
彼女をさらった男は、それまで彼女を散々オモチャにして、子供まで産ませたくせに、大人になってしまったら無用になったらしい。
娘のほうは男にとってまだ魅力的な年齢ではあったけれど、大人になってしまったシホお姉ちゃんは邪魔な存在なだけだった。
だから、彼は彼女を売ることにした。

誘拐までして目的を果たそうとする過度の小児性愛者であった彼が、父たちの創るビデオの存在を知らないわけがない。
当然、彼も顧客のひとりだった。
ビデオを買う客には、必ず連絡ができるように約束させる。
それは共犯というよりも、連帯意識を持たせて情報の流失と無用な拡散を防ぐためだった。
顧客には販売サイトを通じれば、向こうからもアクセスができるようにしてあった。
彼らのリクエストに応えるのが目的で、より強い嗜好を満足させる商品を提供してやれば、自ずと彼らは自分たちの聖域を守るために口を噤むようになる。
目的は果たされ、父たちの商売は順調に売り上げを伸ばし、そしてある日、そのシステムを利用して男は接触を図ってきたのだ。

母子を提供する代わりにビデオの売れ筋商品であった幼い女の子を手に入れたい。
それが、彼からの申し入れだった。
彼には、どうしてもその女の子が欲しかったらしい。
その子は父のお気に入りで、まだ小学校に上がる前にも関わらず、彼女は幼い性器に男を受け入れることができた。
大人の女のようにお尻を振りながら、舌っ足らずな拙い声で欲しがったりもした。
父が教え込んだからだ。
同じ性癖を持つ好事家の間では、とても有名な女の子で非常に人気の高い子だった。
その少女を、彼は独り占めしたいと考えたらしかった。
それが目的で、彼はこの地を目指したのだ。
シホお姉ちゃんが邪魔なだけなら、途中で放り出せばよかった。
娘は、彼にとってまだ魅力的な年齢であったのだから、邪魔な存在だけを排除してしまえばそれで済む。
それをしなかったのは、彼女たち親子を最初から売るつもりだったからだ。
ネット社会には通じていたらしく、わたしたちの本拠地が青森にあることに男は気付いていた。
青森には顧客に配信するためのサーバーがあり、そこに彼は、犬のように鎖に繋がれて傅くシホお姉ちゃんたちの画像を証拠サンプルとして送ってきた。
その頃の父たちにとって、単品の商品よりもダブルで売春をさせることのできる母子連れのほうがより魅力的だったのはいうまでもない。
それに、シホお姉ちゃんはとてもきれいで、娘も愛らしい顔をしていた。

『えげつないビデオだったぜ。ガキの腹からガキが出てくるビデオを証拠として送ってきたんだ』

無論、父たちにしたところで単純に彼を信用したりはしなかった。
足跡を辿られないように用意したダミーサーバーに違う証拠を送るように再度指示した。
そして男が父を納得させるために、送ってきたのが彼女の出産シーンを収めたビデオとその後の数年間の一部を記録した動画だった。
まだ幼き日の彼女は、狭い物置の中で暴れることができないように手足を大の字に縛られ、声も出さぬようにと猿轡までされていた。
皎々と照明の焚かれたその狭い空間の中で出産の痛みに藻掻きつづける彼女を、固定されたビデオは延々と写しつづけていた。
男の姿は一切なかった。
放置しつづけたのだ。
たとえ彼女がそこで死んだとしても、男にはきっとかまわなかったのかもしれない。
たんなるイベントとしての記録。
そんな印象が強かった。
苦しみに苦しみぬいた挙げ句、シホお姉ちゃんは赤ちゃんを産みきった。
膣が異常に拡がり、血塗れの黒い頭が押し出されてきたときは、それを眺めていたわたしも気が遠くなりかけた。
父に見せられたのだ。
その頃のわたしは彼女と同じ経験をしなければならない運命にあった。
だから、後学のためと称して、父はわたしにも彼女の出産シーンを見届けるように命じたのだ。
そこには感動や興奮なんてまったくなかった。
あったのは狂気とひたすらおぞましいだけの悲惨な光景があっただけだった。
ぬるっ!と小さな赤子が飛び出すように彼女の膣から押し出されてきたとき、はち切れんばかりに膨らんでいたお腹が、のっぺりと平らな状態に戻ったのがひどく印象的で、覚えているのはそれくらいしかない。
彼女は、まだ胸も膨らみきらない年齢で子供を産みきった。
それは、まさしく命を賭けた作業だったと思う。
あんな未熟な身体で子供を産んで、よく死ななかったものだと驚くしかない。
そして、後にわたしも同じ体験をすることになる。


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