「さよならの裏側」-1
ずっと一緒にいたかった。
その想いが私は強すぎたんだ…
「強がらないで本音を言ってほしかった」
迷惑をかけたくなくて「いい子」を演じ続けた。
そうすれば、君の理想になればいつまでもいれると思っていたから…
「気持ちが見えない付き合いなんて意味がないよ」
いつだって大好きだった。でも好きになりすぎて、恐くて好きを押し込めて強がった。
「本音を全部言ってくれても…嫌いになんてならなかったのに」
そんな悲しい顔をしないで…
そんな顔をされても今まで作りあげてしまった「私」が、心の底の「私」を隠してしまうから。
「今だって大好きだよ…さよなら」
待ってよ。
行かないでよ。
私だって…
私だって…
大好きなのに…
こんな時だってのに強がって笑顔を作ってしまうんだこの顔は。
ごめんね
ごめんなさい…
君から別れを告げられた時私は笑顔で泣いていた。