はじめて……-5
「半分、ちょうだい……。」
コトリに頬を重ねて、シホが、ささやくように問いかける。
オレは、モノかよ……。
コトリは、熱に浮かされたような顔をするだけで、答えない。
「ねぇ、ママに、タカ君を半分ちょうだい……。」
熱く濡れた声だった。
ついばむようにコトリの唇に、キスをする。
ふたりの姿に思い出すのは、狂ったように娘を犯していたキョウコの姿。
でも、まったく違う。
キョウコの瞳にあったのは、狂乱の黒い光。
だが、シホの瞳は慈愛に満ちている。
ずっとやさしくコトリを見つめていた。
コトリが愛しくて仕方がない。
そんな、眼差しだった。
「あげる……。」
耐えきれないかのように、コトリの唇が、かすかに開く。
コトリは、すぐにシホの身体にしがみついた。
「あっ!……ママに……半分あげる……でも、うっ!……半分だからね……。」
半分でもやるわけだ……。
シホが笑う。
いやらしさなど微塵もない、菩薩のような笑みだった。
「ありがとう……。」
シホの唇が、コトリの唇に重ねられた。
そして、つかの間、コトリの唇を貪ったあと、シホの頭は、ゆっくりと下へとずれていった。
「あっ!……ママ……もう、いいよ……もう、いいよ……。」
「だめよ……タカ君の前で、一杯恥ずかしいことしてあげる……。」
小さな身体が目の前で、何度も跳ねた。
赤い舌が、なだらかな割れ目を丁寧になぞる。
荒々しさは、なかった。
ただ唇と舌で触れているだけだ。
「ママ!……ダメ!……もう、ダメッ!!……」
コトリは、自分から腰を浮かせていた。
口ではダメと言いながら、足を拡げきって欲しがっていた。
「アアッ!……ママ!……ハアァ…ママ……。」
放つ声は、まったくの女。
そんな姿など、今まで見たこともない。
「ほら……こんなにいやらしくなったわ……。」
シホが、指で開いてオレに見せつけた。
コトリのそこは、充血したようにぷっくらと膨れあがって、いやらしく濡れ光っている。
悩ましい瞳がオレを見つめた。
「欲しいんでしょ?……。」
コトリは、だらしなく足を拡げきったままだった。
はあはあ、と大きく胸を上下させながら、虚ろな眼差しを天井に向けている。
「大丈夫よ……。」
シホが、つぶやくように言う。
なにが?……。
無茶すんなって、言わなかったっけ?
シホが、抱きかかえるように、コトリの隣に身体を横たえる。
また、コトリへと唇を重ねていく。
「ママが、手伝ってあげるわ……。」
やさしい眼差しでコトリを見つめていた。
股のところに手のひらを置くと、熱く腫れぼったくなった性器を、2本の指で大きく割り開いた。
「約束は、守るわ……。」
濡れた瞳がオレに向けられる。
夕べ、ふたりで尽くすと、オレに誓った。
誘われるままに、バスタブを出た。
眼下にある幼い肢体。
さっきまでと、なんら変わらない身体。
シホの濡れた手のひらが、オレのモノを掴みしめる。
ぬらっ、とした感触。
ローションにまみれていた手のひら。
全体に行きわたらせるように、しごいていく。
そして、彼女は、コトリのインサートホールが、どこにあるのか知っているかのように、手のひらに包んだまま導いた。
「大きく息を吐くのよ……。」
コトリを見つめていた。
その声を合図のように、オレは腰を前に進めた。
こんなにローションで濡れているにも関わらず、呆気なく、めり込んでいく。
でも、同じところで止まる。
ひどく固い壁。
しかし、わずかな隙間を先端に感じる。
さっきは、なかった。
「ううっ!」
コトリが苦しげな呻き声を出す。
シホが、いたわるように髪を撫でつける。
「身体の力を抜いて、息を吐きなさい……」
コトリの耳元で、ささやくようにつぶやいた。
わずかに拡がった隙間。
めがけて、押し込んだ。
「ハアアッ!!!」
ひときわ大きなコトリの叫び声が、浴室に響いた。
意外なほど、呆気なかった難作業。
不意に抵抗がなくなったと思ったら、それは、ずるりと呑み込まれた。
さっきまで先端に感じていた、あの固い壁の感触が、今は、雁首の後ろくらいにある。
うそ……。
「痛いぃ……。」
コトリの目から、大粒の涙が溢れて、こぼれ落ちた。
マジかよ……。
入っちゃった……。
「おめでとう。」
シホは、嬉しそうな顔でコトリを見つめ、そして、やさしく頬にキスをした……。