コトリの覚悟-3
「あの子は、私のものよ……。」
フェンスにもたれ掛かっていた。
「そして、私は、あの子のものだわ……。」
身体中から力が抜けていき、尻餅をつくように床の上に座り込んだ。
「私と、コトリは同じなの…………あの子の欲しがるものなら、私も欲しくなる。……そして、私の欲しがるものを……あの子も欲しがる……。」
シホは、へたり込むオレの前で、平伏すように這いつくばっていた。
「あの子は、あなたが好きよ……。」
手のひらに包んだモノを、ずっと放そうとしない。
「だから、私も……あなたが、好き……。」
嘘ではないと言いいたげに、唇を被せていった。
「まだ、子供だ……。」
シホの動きが止まる。
「本気で、そんなこと言ってるの?……。」
当たり前の意見だ。とても、言えた義理じゃないが……。
「女に子供なんて、いないわ。女は、生まれたときから『女』なのよ。」
「だが、まだ未熟だ!」
「その未熟な子を欲しがったのは誰!?」
返すべき言葉なんて、あろうはずがない。
「心配しないで。責めてなんかいないわ。ただわかって欲しいの……。あの子は、あなたのためなら、どんな事でもするつもりなのよ……。」
そうだ……アイツは、痛いと言わなかった。ずっと我慢しつづけていた。
「子供だから、人を愛しちゃいけないって法はないわ。どんなに幼くたって、立派に人を愛することはできるのよ……。そして、愛する人に、すべてを捧げたくなる……。奪ってもらえて、女は、初めて生まれた喜びを得られるんだわ……。」
だからって、お前……。
「気にしないで……。あの子が嫌がってるのなら別だけど、そうじゃないんだから……。」
シホが、スカートの中に手を入れていく。
「今まで通りでいいのよ……。」
ストッキングと下着をおろしていった。
「あの子とふたりでお仕えするわ……。」
シホは、立ち上がり、足先から抜いた。
「私も、コトリも、あなたのものよ……。」
オレを跨いで、仁王立ちになる。
「そして、あなたは……。」
静かに、しゃがみ込んで、自分であてがった。
「私たちのモノよ……。」
ゆっくりと尻が、沈められていった……。