投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

可愛い弟子
【ロリ 官能小説】

可愛い弟子の最初へ 可愛い弟子 83 可愛い弟子 85 可愛い弟子の最後へ

過去のない女-2



いい匂いがする……。

これは……味噌汁の匂いだ……。

豆腐の味噌汁だ……。

潮の香りが一緒に漂ってくる……。

お袋、ワカメは多めに入れろよ。

親父みたいには、なりたくないからな。

ハゲって、隔世遺伝だっけ?

なら、オレは、大丈夫か。

でも、オレの子供はどうなる?ハゲるのか?

女の子なら、どうなるんだろ?

どこからか、女の子の声が聞こえる……。

可愛い声だ……。

すごく……可愛い……声だ……。

「ママ!昨日、でっかい地震があったよ!」

「!!!!!」

「そう?地震なんかあった?」

見上げる先に、見慣れた蛍光灯があった。
しかし、サイズや形はまったく同じだが、縁取りの色が微妙に違う。
オレの部屋のは緑だが、目の前にあるのはピンクだ。

………………………。

やべっ!!!!!!

慌てて、布団から飛び出した。

おわっ!!

勢いあまって、転げ落ちた……。

どすんっ!

結構な音。

「なに?今の音?なんか、ママの部屋で音がしたよ。」

「あ、ああ……何かしら?何かが落ちたのかも?」

落ちました…………。

「あ、いいわ、いいわコトリ、ママが見に行くから……」

シホの焦ってる顔が目に浮かぶ。

そっと、引き戸が開けられる。

「ママ、どうしたの?何か、いるの?」

シホは、引き戸をわずかに開いて、恐る恐る、中を覗いてるらしい。

「どうしたの?」

コトリの足音が近づいてくる。

「ううん!なんでもない!なんでもなかった!」

ぴしゃり!と、引き戸が閉められた。

シホの寝室の中。

ベッドの影に息を殺して、伏せていた。

何時だ?

そっと、頭をもたげて、ベッドの枕元にある目覚まし時計に目をやると、時間は7時過ぎ。

まだ、そんな時間か……。

パンツも穿いていなかった。

生まれたまんまの姿。

(一緒に、住もう!……)

耳に残っているシホの声……。

そりゃ、願ってもないことさ!!

一緒に住んで、シホとコトリ、ふたりまとめて、あんなコトやこんなコト。

でも……。

まだその時期じゃない……。

コトリに、なんて説明する?

(お嫁さんにしてくれるんでしょ?)

日本の法律で、重婚は犯罪です。

アベ政権で、一夫多妻制にしてくんねえかな?

無理っぽいな……。

とにかく、今はまだ、シホとの関係をコトリに気づかれるのはマズイ。

それは、シホとて同じこと。

オレが、コトリの大のお気に入りなのは知っている。

今、関係が知れれば、コトリが傷つくのは必至。

要はタイミングの問題だ。

カミングアウトするには、まだ、早すぎる……。

………………。

取りあえずパンツ穿こ。

音を立てないように、ベッドの上をゴソゴソ。

あった。

うん?これは……?

シホのパンツだった。

あいつノーパンか?

しかし、それにしても……派手なパンツ。

はっきり言ってセクシーショーツ。

ピンク色のフリル付き模様入り。ラメっぽいのも所々に入ってる。

三十路前。

お前、自分の歳を……ま、顔が可愛いから、いいけどね。

股間の所は、まだぐっしょり。

夕べ、すごかったもんな……。


可愛い弟子の最初へ 可愛い弟子 83 可愛い弟子 85 可愛い弟子の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前