孤独な王様-8
次の夜からは、タカコも母と一緒に使われるようになった。
母と一緒に並べられた。
母は、タカコが裸にされているのを見ても、顔色ひとつ変えなかった。
魂の抜けたような顔だった。
瞳には、生きる力がまったくなかった。
もう、そこにはタカコの知っている母の姿はなかった。
男が、母の股のところに何かを塗り込んだ。
タカコも、同じものを性器と肛門に塗り込まれた。
男たちが裸になっていった。
背中に綺麗な絵が描いてあった。
綺麗だけれど、どこか人を不安にさせる絵だった。
男のひとりが母に乗っていった。
母が、しがみついて、すぐに、はしたない声を上げた。
気持ちいい、気持ちいい、と狂ったみたいに叫んでいた。
背中の絵が妖しくうごめいた。
タカコは、指で弄ばれながら、それを見ていた。
不思議なほど、痛みがなかった。
夕べは、あれほど痛かったのに、それが驚くくらい全然なかった。
男の節くれ立った太い指が、タカコの中に深く突き刺さっていた。
何度もタカコの中を出入りした。
「気持ちいいか?」
訊ねられて、タカコは小さく頷いた。
本当に気持ちが良かった。
アソコから、ほわっと疼くような、奇妙な感覚があった。
それは、たちまち身体中に拡がり、やがて、タカコは、身体が溶けてなくなっていくような錯覚に陥った。
男の指が動く度に、タカコは小さな尻をくねらせた。
どうしても、身体が勝手に動いてしまうのだ。
やがて大きなモノが、タカコの性器に押し当てられた。
男は、何度も入れては戻しを繰り返し、ゆっくりと入ってきた。
股を無理に拡げられる感覚はあったが、痛みなどは、それほど感じなかった。
半分ほど入れてから、男は大きなモノを出し入れするように動きはじめた。
入ってくると、息が止まる。
でも、出て行くときは、もの凄く切なくなる。
何度も繰り返されているうちに、たまらなく気持ちよくなって、タカコは声を出した。
「気持ちいい……。」
薄い乳房を舐められても、いやらしく分厚い手のひらにお尻を撫でられても、すべてが気持ちよくて仕方がなかった。
小さな乳首をねじり上げられて、気が狂うくらいの気持ちよさに、タカコはたまらずおしっこを漏らした。
男たちに怒られるのを覚悟したが、奴らは打ったりしなかった。
それどころか下半身を濡らすタカコを見おろしながら、奴らは、満足そうに卑下た笑みまでを浮かべていた……。
毎晩のように、母とふたりで男たちに弄ばれた。
もう、学校にも行っていなかった。
先生が心配して、訪ねてくれたけれど、母が怒鳴り散らして、追い返してしまった。
母は、ご飯をまったくつくらなくなった。
昼間は、ずっと寝ているだけで、なにもしてはくれない。
家の中は、荒れ放題になって、父の遺影も倒れたままだった。
夜になって、男たちがやってくると、母は嬉しそうに出迎える。
男たちが取る出前を一緒に食べて、そして、お腹が膨らむと、タカコとふたりで、男たちの相手を務める。
男たちは、カメラを構えるようになった。
カメラの前で、タカコは、母とふたりで一緒のおチンチンを舐めた。
太くて長い棒で、タカコと母のアソコを繋がれたりもした。
母にしがみつき、舌を絡め合いながら、「気持ちいい!」と言って泣いた。
お尻は、男の大きなモノにふさがれていた。
どんなに酷いことをされても気持ちよくて仕方なかった。
狂ったように泣き続けた。
もう、自分の名前さえも、タカコは忘れかけていた……。