ふたりの過去-10
何なんだいったい?
どうにも理解しがたい…………。
仕事が終わってアパートに戻っていた。
腹の上にある、軽い重量感。
コトリは、オレの腹の上に乗っかりながら、頬杖突いてテレビを眺めてた。
身体の上下を入れ替えてるから、小さなお尻が目の前にある。
無毛の性器をぼんやりと眺めてた……。
コトリは、テレビ眺めっぱなし。
まだまだママみたいな羞恥心はないんだね……。
ほんとは、今日は練習日だが、コトリは、この間の試合のダメージを抜くためにお休み。
オレは、オレで昼間の一件で、なんだかヤル気が失せて、コトリに便乗してズル休み。
小さなお尻を抱えて、股の間に顔を押しつけた。
かすかに漂うアンモニア臭。
まだまだ子供のコトリちゃん……。
(あの女に、気をつけろ……。)
シゲさんの声が、ずっと、耳に残って離れない。
それに、なんでふたりの記録が出てこない?
わからないことだらけ。
入力洩れか?
あり得ない話しじゃない。
意外とそう言った話しは耳にする。
笑い話じゃ済まないケースも多々あった。
だが、何か腑に落ちない。
どうしても釈然としない……。
お前たち、いったい誰なんだ?……。
舌を伸ばして、奥の方から舐め上げた。
コトリは、まったく無反応。
虐めていいか?
「コトリ……。」
「なに?…………」
テレビから目が離れない。
やっていたのは子供向けのアニメ。
「お前って、ママといつからここに住んでるんだっけ?……。」
小さな粒を舐めてみた。
うっ!と呻いて、コトリの尻が、小さく震える。
コトリが道場にやってきたのは、2年生の時。
その前までは、コイツの姿は、道場になかった。
うちの道場は、年少さんから受け付けている。
「もっと、早く入ってれば良かったのに!」
誰かのお母さんが、コトリの才能を見て、シホにそんなことを言っていたのを覚えている。
「うんとね……5?五つの時かな?……。」
コトリは指を折りながら数えていた。
5才……。
4年前だ…………。
指で開いて、尖らせた舌先で穴の辺りを舐めてみる。
コトリは、頬杖を突くのをやめて、腹の上に頬を乗せてきた。
やっぱりコトリたちは、最初からこの街に住んでいたわけじゃない……。
「その前って、どこに住んでたか覚えてる?」
コトリが、腹の上に頬を乗せながら、甘えるように首を振る。
「よ、よく覚えて……ない……。」
無理か……。
5才前なら、そんなに記憶も残ってないよな…………。
「でも……雪が……いっぱいあるところだったよ。」
雪?
今度は、溝の中を掃除するように、何度も舌を往復させた。
「あっ!……はぁぅ!……うっ!……」
「気持ちいいのか?」
羞恥心は、まだそれほど育ってない。
でも、あきらかに身体は変わりつつある。
少しなら、濡れるようにもなった。
身体が、必要とし始めている。
オレを受け入れる準備を、少しずつ、始めている…………。
コトリは、返事をする代わりに目の前にあった、オレのモノを口の中に入れてった。
もう、テレビは、観ていなかった。
大事なものを愛しむように、舌で舐めてくれる。
雪のあるところ……。
北の方だ……。
その時、ぼんやりと、何かが浮かんだ。
「寒いところか?」
中身を削ぐように、舌を動かしていった。
「うん……冬になるとうっ!……たくさん雪が降って……あっ!……すごく寒かった……。」
ふーん…………。
大きく指で開いて、剥き出しになった粒を、尖らせた舌先で舐めてやる。
「はぅっ!」
お尻を大きく跳ねらせて、コトリは呻き声を上げた。
逃げられないようにお尻を抱え込んだ。
尖らせた舌先で、一番敏感になっているところを、抉るように舐め続けた。
「だめっ!だめっ!!」
コトリが、痛いくらいにオレのを握りしめる。
「オシッコが出ちゃうよ!タカ、ダメっ!オシッコが出ちゃう!!!」
かまわず舐め続けた。
顔がめり込むくらい押し当てていた。
コトリの小さな身体が、腹の上で暴れる。
逃げられるはずなんかない。
コトリの細い足と、オレの腕は、同じくらいの太さがある。
「だめっ……だめっ……。」
コトリの声が低くなり、足を突っ張らせていく。
抱え込んだお尻も、震えていた。
「だめ……だめ…………」
声が、消え入りそうなほど、小さくなった。
お尻が、ぶるぶる震え続けている。
「うぅっ……ダメぇぇぇっ!!!!!!」
コトリが四肢を突っ張らせた。
不意に、生暖かい液体が、顔を濡らしていった。
何が起きたのかは、すぐにわかった。
かまわず、顔に受けていた。
口の中に生暖かい液体が注ぎ込まれる。
少しだけ、喉の奥に流し込んだ。
なんか、油みたい。
舌触りは、さっぱりしてる。
でも、喉ごしがなんか…………。
口の端から、たくさん溢れだした。
笑っちゃうくらい長い時間……コトリはオシッコを、し続けた……。