Girl Meets Devil 〜そのV〜-5
「い、いえ!原因は私ですから…」
「いや…部外者を巻き込んだ私にも責任がある。本当にすまなかった。」
「ところで、俺のことはどうなったんだ?」
「神道もすまなかった。先ほどのことでお前に害がないことがわかった。今までのことは水に流そうと思う。それと、出来る範囲で学園生活を手助けをするつもりだ。これで許してはくれないか?」
「まあいいだろう。」
「葛城先輩、ありがとうございます。」
「ただ、事件などを起こした場合、そのときは私はお前を滅ぼすからな。」
「承知した。」
「では、もう遅いから帰ったほうがいいだろう。今日はすまなかったが、これからよろしく頼む。何かあったら言ってくれ。」
「はい。ありがとうございます。」
帰り道、恭夜と目を合わせ辛い。
「本当にごめん…」
「しつこいな…お前は俺を助ける為だったんだろ?」
「でも…」
「本来なら俺が謝るべきなのだが……俺は悪魔だからな、謝るつもりはないぞ♪」
「………ふふっ…何それ?やっぱりお前は悪魔だ♪」
「何を今更。さあ帰って飯にしよう。」
「そうだね。」
ありがとう…恭夜。本当にありがとう…
…かなり見直したし………ちょっと…好きになっちゃったかも………
「何をブツブツ言ってる?」
「えっ!な、何でもないよ!」
心の中で言っていたはずなのにいつの間にか声に出していたみたい。
時刻は六時ちょっと過ぎ。夕日のおかげで顔が赤いのには気付かれなかったようだ……
続く……