コトリとタカ-2
練習の休憩時間。
いつもコトリちゃんは、オレに甘えて抱っこをねだる。
休み時間のオレは、コトリちゃんのもの。
だって、コトリちゃんが、みんなにそう宣言しちゃったから。
いつものようにコトリちゃんを抱っこしていた。
軽いから片手で楽勝。
道場の下には、ロッカールームがあって、そこで隠れんぼをするのが子供達の間で流行っていた。
ほんとは、ロッカールームを遊び場に使っちゃだめなんだけど、コトリちゃんに命令されて仕方なくオレも1階へ。
何人かの子供達が、やっぱり隠れんぼをしてた。
急にロッカーの影から男の子が飛び出してきて、びっくりしたコトリちゃんが、「キャッ!」と短い悲鳴を上げて顔を背けた。
その瞬間、わずかだけど唇と唇が触れた。
コトリちゃんは、驚いたようにオレを見てた。
「キスしちゃったね。」
照れくささを誤魔化すように言ってみた。
そして、
「キスしよっか?」
冗談のつもりだったけど、コトリちゃんは本気にした。
小さな顔が近づいてきて、チュッ。
コトリちゃんは、ちゃんと目を閉じていた。
それからは、人目を忍んでコトリちゃんとキスをするように。
やっぱりコトリちゃんも、「いけないこと」ってのは、わかってるみたい。
「あそこの公園なら行ける?」
「うん。」
練習のない日曜日に、会う約束をした。
誰にも見つからないように、家から離れた公園で、待ち合わせた。
「お昼には、帰らなくていいの?」
「うん、コトリいつもお昼食べないもん。」
――だから、背が伸びないんだよ……。
「二人だけで、いっぱいキスが出来るところに行こう。」
郊外にあるラブホテル街。
するのは、キスだけって決めていた。
だって、どう見ても出来そうにないもん……。
ガレージから部屋に入るまでの時間が、一番長く感じられた。
いっそ、コトリちゃんをでかいカバンに入れて運ぼうかって、マジで考えた。
部屋に入ったときには、すでに脱力感。
倒れるようにベッドに横になってたら、いきなりコトリちゃんがフライングボディアタック。
すぐにオレにまたがり、そして、唇を重ねてきた。
そんなに、キスがしたかったの?
ほんとに、おませな女の子。
コトリちゃんを胸に抱えて、あきれるくらいキスを繰り返した。
ソファで、キス。
ベッドで、キス。
そして、一緒にお風呂に入って、キス。
女の子って、やっぱりお尻が丸い。
それに、ちゃんと背中が反り返ってる。
湯船を出て、二人でシャボン玉ごっこ。
「タカも、舐めてほしい?」
おもむろにチンチン掴まれて、コトリちゃんは爆弾発言。
そう言えば、さっきアダルトチャンネル真剣に観てたもんね。
できれば……。
短い舌が、とてもくすぐったかった。
「コトリちゃんも、してあげよっか?」
「ええ!?、コトリはいいよ。恥ずかしいもん。」
「じゃあ、顔が見えないようにお互いのを舐め合いっこしよ。」
見えなくても恥ずかしいって……
でも、コトリちゃんは納得したみたい。
お腹の上に、心地よい重み。
目の前には、丸くて小さな可愛いお尻。
まるで刃物で切ったみたいな、単純なスリット。
指で開いて、覗いてみた。
マッチ棒くらいしか、入らないような穴。
やっぱ、無理。
お尻を抱え込んで、顔を押しつけた。
チンチンには、くすぐったい気持ちよさ。
痛くならないように、そんなに強くも舐めなかったけど、やっぱりコトリちゃんは、感じたりはしないみたい。
「わかんない。」
コトリちゃんの、正直な感想でした。
「あの白いの……出せる?」
アダルトチャンネルで発見した。
チンチンから出るのは、オシッコだけじゃない。
コトリちゃんは、興味津々。
オレは、ちょっと困惑気味。
自分でするんですか?
「入らないと、出ないの?」
なんだか、悲しそうな顔。
不思議な日本語だなぁ……。
「そんなことないよ。」
ぱっ、とコトリちゃんの顔が輝いた。
「お尻、こっちに向けててくれる?」
四つん這いにして、お尻だけ持ち上げる格好にさせた。
十分、抜けます……。
「顔にかけるよ。」
逝きそうになって、コトリちゃんに言った。
だって、あのテレビでは、そうしてたでしょ?
「指で拭いて、ちゃんと舐めるんだよ。」
間違った知識。
コトリちゃんが気付くのは、何年後かなぁ?
白い精液にまみれた顔。
生臭い匂いに顔をしかめていたコトリちゃん。
でも、ちゃんと指で拭って舐めていた。
「また、する?」
「もうしない。」
きっぱり。
だけど、その後もしてくれるんだよね。
お風呂から上がってからも、相変わらずキスを繰り返した。
コトリちゃんは、舌を使うことも覚えた。
鼻息を荒くして、ハアハア言いながら、一生懸命しがみついてくるコトリちゃんが可愛らしくて仕方なかった。
ホテルを出たのは、3時過ぎくらい。
「また、来ようね。」
コトリちゃんと、そう言って公園で別れた。
あれから、半年。
まだオレは、コトリちゃんを抱っこしてる。