黒い訪問者 シークレット-2
「もしもし」
「元気？久しぶり」
高校時代からの友人、なつみだった。
「なつみ？久しぶり」
誠治は志津子に後ろから抱きついて、アソコに指を入れてきた。喘ぐのを我慢しながら志津子は電話を続けた。
「あああああ」
「もしもし、志津子大丈夫？調子悪いの？」
「ううん、大丈夫よ」
「あのさ、志津子が不妊治療でかかったお医者さん紹介してくれない？」
「医者？」
「そうよ、婦人科の先生。そのおかげで志津子子供授かったわけでしょう？」
「うん、まあ〜そうだけど」
「私も欲しいのよ」
「だって子供は作らないっていってたじゃない？」
なつみは仕事をしたいから子供はいらないってずっと言っていた。
「実はね、本当は欲しかったけどできなくて、それで子供いらないって嘘をついてたの」
「え？そうだったの？」
「うん。だから教えて」
志津子はふと思った。藤本は本当に婦人科医なのだろうか。それにあれは治療ではない。そのことを話すべきか。
「もしも〜し、志津子？聞いてるの？」
「あ、もしもしごめん」
「婦人科医ってさ、知らない所行くと何か不安でさ」
「分かる分かる」
「それに二度も妊娠したならその先生、名医だと思うの。だから紹介して」
「教えてもいいけど、目付きはイヤラシイよ」
なつみは笑った。
「でも志津子が上手くいったという実績があるんだから安心よ」
志津子は困った。紹介していいものか。一方誠治は志津子が電話中をいいことにとうとうクリをなめ出した。もう限界だった。早く電話を切らないと・・・アソコが濡れてきてる。
「わかった。今連絡先分からないから、改めて電話する」
「わかった、ありがとう」
志津子は電話を切った。
「誠治さん、何やってるの？」
「いいじゃないか」
そして志津子はまたベッドに倒された。誠治は陰部に顔を埋めた。すると今度は玄関のベルが鳴った。
「お母さんかな？」
「まさか・・・」
「はあい」
志津子は急いでガウンを身にまとうと玄関に向かった。
良枝は志津子を見ると薄笑いを浮かべガウンの紐を解いた。胸のふくらみをちらっと鑑賞し、指で乳首をグイッと摘むとニッコリと笑って自分の部屋に入った。志津子も急いでガウンの前の紐を結び良枝の部屋に入った。
「お母様、お聞きしたいことが」
「何なの？帰ってきたばかりだからちょっと休ませてよ」
「あの・・・藤本さんの連絡先分かりますか？」
「藤本さん？婦人科医の？」
「はい」
「どうして？調子悪いの？」
「いえ、友達が教えてと。子供が欲しいそうで」
良枝は座布団に腰を降ろした。
「あなた、わかってるでしょ？藤本さんに何をされるか」
「はい」
「それでも友達に紹介したいわけ？」
志津子も迷っていた。
「でも子供が持てる確率が高いのは藤本さんしかいないので」
「そう。なら教えるわ」
良枝は鞄から手帳を出した。
「お母様、藤本さんはどこで開業されてるんですか？」
「知らないわ。電話番号しか知らないの」
良枝は手帳のページをめくった。
「あったわ、この番号に電話すればいいはず」
良枝は番号をメモして志津子に渡した。
「藤本さんって本当に医者なんですか？」
「何てこと言うの？子供授かったのに」
「いや、あれは・・・治療ではないですよ」
「実はね、私の友人のとしちゃんはずっと孫ができなかったの。なのに３年前に出来たって言うからどうしたのって聞いたの。私だって孫欲しいからね。それであの藤本さんを紹介してもらったの」
「そのときにどの病院とか、何処で開業してるとか聞かなかったんですか？」
「聞くなって言うの。聞かないことが条件だって」
志津子はなつみに紹介していいか迷った。やっぱなつみに紹介するのはやめたほうがいいかな。志津子はなつみに電話した。