傍観-2 その日の夕方も俺はレジを打っていた。 その日の夕方も麻紀は男と歩いていた。 その日の夕方も麻紀は学校では見せたことがない笑顔で。 昨日とは違う男だった。 その日の夕方も麻紀はホテルに入っていった。 次の日も、また次の日も、俺は何も知らない振りをしてあいつと話すだろう 俺は麻紀を止めようとは思わない。麻紀が選んだことだから。