ミヤコの願い-10
「マ、マミ…ちゃん、どういうことでしょ…」
「うふふ、ハルマさん、女の子にそれを言わせたらダメじゃない。さっきのキスが答えよ」
さっきと打って変ってケイコが優しく声を掛けた。
「ということは…」
そう言いかけたハルマの口を、またマミの口が塞いだ。
マミの体当たりの告白に、ハルマは舌を絡めることで応えた。
「あっ、おばあちゃんたち、これからはハルくんのデータからあたしの画像を壊さないでね」
ハルマに想いが通じたと感じたマミは、頬を染めながら頼んだ。
「わかったわよ。ハルマさんにエッチな画像を一杯撮ってもらいなさいよ。ハルマさん、家族の乱交のときにあたしも一杯撮ってね」
ケイコの言葉にハルマの瞳が喜びに輝き、股間がむくむくと大きくなった。
「もうっ!やらしいんだから」
テント状態のハルマの股間を指で弾き、マミも嬉しそうに笑った。
手をつないで去っていく2人の背中を見送りながら、ミヤコがケイコに対して口を開いた。
「ほんとにイジワルケイコね。あたしの願いくらい素直に叶えなさいよ」
「まだダーメ。うふふ、そうね、あの子たちの子供が大きくなって、乱交に参加するくらいになったら考えてもいいわよ」
ケイコが楽しそうに笑った。
「ふう…。それもいいのかな…」
ミヤコがため息を洩らして肩の力を抜いた。
「そうそう、それでいいのよ。いらっしゃい、おまんこ舐めて慰めてあげるから」
ケイコが今まで何度も口にした言葉を愛する母親に掛けた。
「ありがと。それよりもケイコちゃん、ここの施設って何人くらい居るんだっけ?」
「少数精鋭で700人くらいかな。男女比は半々よ」
「うふふ、久し振りにおまんこサークルしない」
ミヤコは法人化されて忙しくなる前に、乱交でよくやっていた卑猥な行為を口にした。数人の女が尻を外に向けて四つん這いになって輪をつくり、その回りを囲むように男が行為をする。数回挿入を繰り返したあとで、時計回りに移動して、順番に楽しむ乱交だった。
「あら、懐かしいわね」
「あっ、でも2人だけだったら、おまんこトレインね」
それは卑猥な4文字サークルの変化型で、女が少ない場合にこれをした。四つん這いになって並んだ女を、順番に並んだ男たちが後ろから次々と嵌める行為で、昔、ミヤコたちが乗り込んだ電車で、痴漢の集団を相手にしたときに思いついた乱交だった。
「けど、350人が相手かあ。1人30回として10500回も突かれるわけか。おまんこちゃん大丈夫かしら?」
ミヤコはスカートの中に手を差し込んで股間を押さえた。
「大丈夫だって、どんなにハードに使っても壊れたことないでしょ」
「そうね。でも誰かさんは、舌を出して失神しちゃうかもね」
「もうっ!それを言わないでよ。でも大丈夫よ。2人だけで相手することにはならないわ」
「どういうこと?」
「お母さんが『するなって』って言っても、ここの女性陣も結構参加するから」
「うそでしょ」
「ほんとよ。自分のことをもっと知りなさい。【O−CLUB】の中でも、特にここの人たちのほとんどはお母さんを慕って入ってきたんだよ。女性もそうよ。そんな人たちばかりだから、有志を募って定期的におまんこサークルしてるんだって。だからそれを考えたカリスマが声を掛けたら、みんな喜んで参加するわよ」
「ほんとに!」
ミヤコの目がキラキラと輝いた。