継承させるべき意思-3
しかし、ケイコの手から離れたロータードローンは、予想に反してミヤコの前でUターンして、ケイコの股間に目がけてに戻ってきた。
「ひゃん!」
ブルブルと振動しながら割れ目を押し分け、直ぐに敏感な部分にその振動が伝わった。クリトリスが激しく震え、全身を貫く刺激に力の抜けたケイコはその場にしゃがみ込んだ。
「いやああああああん、どうしてええええええ」
「ま、まだ、ミヤコさんに登録してません」
ハルマの声にケイコの喘ぎ声が被さった。
「あああああん、スイッチ、切ってええええええ」
ケイコはその部分を濡らして泣き叫んだ。
「イクまで無理です」
簡単なことだった。ハルマの声を聞いたケイコは直ぐに絶頂を迎えた。
「イグウウウ、イグウウウウウウ」
しかし、絶頂を迎えたはずのケイコだったが、その振動は止むことはなかった。振動で愛液がシャワーのように飛び散っていた。
「どうじてなのおおおおおお」
「あっ!」
説明を受けながらケイコが手にしていたコントローラー、それを確認したハルマが驚いた声を上げた。
「ケイコさん、これ触りませんでしたか?回数が10回になってますよ…」
「そういえば、ケイコおばあちゃん、嬉しそうにしながら回数を入力してたわよ」
『ウヒヒ、見てなさいよ〜』と、不気味に笑いながら、数字を入力するケイコの姿に、身震いしたことをマミは思い返した。
「10回イクまで止まりせんね〜」
「ヒイイイイイイイイ」
自業自得だった。
「ああん、ああん、エッチな声ね…、ああん、興奮してきたわ…ああっ」
ミヤコはケイコの悶える様子をオカズにオナニーを続けた。
「イグウウウウウウウッ、グハッ…」
ケイコは5回目の絶頂で白目を剥いて失神した。
「きゃあ、大変!」
マミはケイコの股間に手を伸ばして、震え続けるロータードロンを掴んだ。手の中の激しい振動が腕全体を震えさせた。
「こ、これって、強すぎない?」
マミは振り返ってハルマに聞いた。
「プロトタイプですからね。これからデータを取って調整します。ユウキさんもでしたが、あのケイコさんが瞬殺でしたから、少し強すぎたようですね。ははは」
ハルマは失敗を照れ隠しの笑いで誤魔化した。
「笑ってる場合じゃないでしょ。緊急停止スイッチは!」
呆れたマミは慌て気味に聞いた。ロータードローンは小型の割りにパワーが強く、油断していると直ぐに手の中から逃げ出そうとした。ましてや、ケイコの愛液でヌルヌルに濡れていることが、逃亡を容易にしていた。マミは手から逃れたそれを何度も掴み直した。
「イクまで止まらないのがミソでして」
ハルマはここぞとばかりに自信を持って言い切った。
「なによそれ!じゃあ、壊すからハンマー貸して!」
「ハンマー程度では壊せないハードさも売りでして」
「もうっ!ここのスタッフってバカなの!」
マミは呆れた。