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淫乱ヒロイン2!【O−CLUB】の後継者
【SF 官能小説】

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最先端研究施設で痴態-1

【淫乱ヒロイン2!【O−CLUB】の後継者】

【最先端研究施設で痴態】

―数十年後の近未来―

「ようこそマミちゃん。ここが【O−CLUB】の研究室よ」

いつも若々しいサクライ・ミヤコが、曾孫のユウキ・マミを案内した場所は、研究室のレベルではなかった。広大な敷地に建てられた施設はセキュリティ万全で、ヘリポートからここに至るまでに数ヵ所のチェックを受けなければ入ることができなかった。

世界を股に掛ける大企業【O−CLUB】。その前進は、数十年前にミヤコが中心となって乱交を楽しんでいた卑猥な名称のサークルだった。しかし、ミヤコのカリスマ性によって見る見る内に参加者が増えていき、それを維持するために、ミヤコの義理の息子オオノ・シンジが法人化に着手して現在にいたっていた。

なお、当時サークルの名称をそのまま用いることに弊害があったため、法人化を機に【O−CLUB】と改名されていた。しかし、創設者のミヤコ自身は、いまだに「おまんこクラブ最高〜♪」と、機嫌よく旧名称を使っていた。

企業となった法人を維持するためには、業績を残さなければならない。初めはコンドームやバイブレーターのネット販売から始めたが、ミヤコと娘のオオノ・ケイコが考える企画や商品が次々にヒットを飛ばし、数十年後の今では、世界有数のセックス企業にまで発展していた。

規模が拡大するに連れて取り扱う商品は増え続け、この頃の取り扱い商品及び企画は、もうセックス関連だけではなかった。それこそ小さい物はコンドームから大きい物は宇宙船までの幅色い商品のラインナップと、AV女優からアイドルや子役のプロデュースまで手広く手掛けていた。

また、ミヤコたちの【自分たちだけがよしとせず】の精神が、人類の幸福、発展に寄与することを目的としているために、多種多様な商品を安全安価に提供することを是としていた。

その精神は製品開発にも及び、研究に費用を惜しまなかった結果、初めはそれこそ小規模だった【O−CLUB】の研究室は、大規模な研究所に発展していったのだった。

「凄い!これほど充実した研究施設は見たことないよ。【地球防衛連合】以上じゃないかな」

研究施設の規模の大きさに、目を輝かせたマミは興奮気味に言った。

エリート集団たる【地球防衛連合】。その組織の中には更なるエリートが集められた特殊部署があった。

その名も【Monster Attack Neo Combat Organization(モンスター・アタック・ネオ・コンバット・オーガニゼイション)】、直約すると【怪獣を攻撃する新たなる戦闘機構】となり、通称【MANCO】と呼ばれていた。

しばらく前のマミだったら、その名称を口にすることに抵抗があったが、今では「マンコ隊員のユウキ・マミです」と、誇らしげに口にしていた。ときおり、頭に『オ』付けて相手に失礼のないように丁寧な対応をすることもあった。

そのエリート集団たる【MANCO】の隊員には、通常勤務の他、各自が専門とするテーマの研究、研鑽する義務が課せられていた。

マミのテーマは、入隊以降、地球防衛に関する新たなる機器の研究開発であり、特に優秀なマミは、【地球防衛連合】の研究施設内部への出入りの殆どがフリーパスだった。

週の内、最低10時間は世界最高峰の【地球防衛連合】の研究施設に籠って研究に勤しんでいるマミから見ても、民間単一起業である【O−CLUB】の研究施設の方が、遥かに最先端を進んでいた。

「今、研究しているのが核融合システムの小型化よ。今日は家庭用サイズに小型化したシステムの安定実験に立ち会ってもらうわね」

水素などの軽い原子核を融合させることで、膨大なエネルギーを発生させることができる。それは過去において主流だった原子力発電を遥かに凌駕するパワーだった。

わかりやすく言えば太陽の膨大な爆発的なエネルギーがそれにあたる。といってもウランのような特別な物質は不要で、そのエネルギー源は水で足り、それこそ水の星である地球にとっては無尽蔵のエネルギー資源だと言えた。放射線の半減期も原子力発電よりも遥かに少なく、それを容易に維持安定させる技術の開発は、長年の人類の夢だった。


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