ゆうり-3
祐希はキスをしながら痙攣している私を抱きしめていてくれている。
既に時計の針は2時間を超えようとしていた。
「そろそろ時間だな。延長する前に出よう」
えっ?私の身体の事に気付いていない?
「う・うん。トイレに行って来てもいい」
洪水のように溢れた愛液を下着から拭き取りたかった。
何事も無かったように祐希は去って行き、私は職場に戻った。
休憩時間にしては長過ぎるので心配されたけど、貧血で具合が悪くなったとその場を乗り切った。
仕事に戻りながらふと思った。
私はさっきイったのだろうか?
瞳を見つめられただけでイクなんて。イッたような気がしただけなんだろう。
セックスのイクとは少し違ったような気がする。
もう一度だけ確かめてみたい。・・でも・・
見つめられただけでイッてしまっていたら・・セックスしてしまったら一体どうなってしまうのだろうか?考えただけでも少し怖くなった。
祐希が来た。楽器を持っている。そのまま音楽スタジオ・ペンタックスに入っていくのかしら?
「よお!さっきはありがとうね。今夜は飲みにでも行く?北海道という居酒屋にボトルが入っているんだ」
祐希はお酒が大好きなようだ。
「これから目の前のクイックリー24でマッサージなんだ。終わったらどうかな?ちょっと来て」
祐希は私を人気のない路地裏に連れていった。
「なんですか?まだ仕事中ですよ、戻らないと」
祐希は私の頬に顔を近づけて耳元でこう言った。
「食事の後はさっきの続きだ」
私の身体はその言葉に反応した。正確には胸がときめいた。
そう言うと祐希は私の耳たぶにキスをして耳の穴に下を入れてきた。
「ちょっと、やめて下さい。みらたら・・どうする・・んです・・か」
私は恥ずかしい気持ちとくすぐったさで首を窄めた。
祐希はそのまま私の「耳たぶ」を銜え、耳たぶをしゃぶり私をからかっている。
「ゆ・祐希さん、や・やめて」
祐希は再び耳にキスをするとクイックリー24に消えていった。