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ゆうり
【アイドル/芸能人 官能小説】

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ゆうり-2

「やっと二人きりになれたね」

ホテルのドアを閉めるとマンガのように壁ドン。少女マンガでも読んだことあるのかしら?

「オレ、メールやラインは苦手だから二人でに逢える日まで待ってたんだ」

祐希は四五歳のミュージシャン。作曲家でもありモータースポーツも得意だった。本当かどうかは分らないけど、学生の頃はジャニーズにスカウトされるとこだったとか。


何時からか私は年上の男性に憧れていた。何人かの同級生や先輩と付き合った事はあるけど、快楽というのは程遠い幼稚なセックスしか経験していない。

池袋ですれ違った祐希は駐車料金を崩したいと言って私のお店に入ってきた。何でも聞けば女性モデルを探しているとか。

「素人が良いんた。プロはギャラが高いから」

そう言うと私の身体を舐めるようにジロジロと見る。


「わ、私は無理ですよ、スタイル良くないし」

「無理かどうかはオレが判断するよ。さあ行こう」



仕事中の私の事など全く考えていない。全てが自分通りにならないと気が済まないんだ。


私の手も握らず腕をグイグイ引っ張って早歩き
「ちょ、ちょっと祐希さん、もう少しゆっくり歩いてよ」

「時は金なりだ。急がなきゃ直ぐにババアになっちまうぞ。こうしている間にも時は流れているんだ」


その瞳にやられてしまった。普段は冗談ばかり言っている祐希も仕事の話になると真剣な眼差しになる。

「いいか、十九歳のオマエはもう戻って来ないんだ。ホテルは用意してある」


出会ってから数分なのにホテルを予約してあると言う。私は裸を撮られるのか抱かれるのか分らないままドキドキしながら強引にホテルに連れていかれた。

手慣れた手つきでフロントを滑り抜け
七〇七号室のドアを開けた。



「実は前から君を見ていたんだ。二人っきりになりたかった」


えっ?

写真撮影というのは嘘なの?

私は動揺を抑えきれないまま、ただ祐希の瞳を見つめるしかなかった。

「そんなに緊張するなって」
祐希は私の顎を指先で掴み優しく微笑んだ

そのままキスするのかと思いきや

祐希は私を見つめているだけ。

柔らかい笑顔でじっと私を見つめる。




時計の針を見たと時

既に見つめあってから一時間が経過していた。



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