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あぁ...いやらしぃ 好色OL・絵美
【OL/お姉さん 官能小説】

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退院-1

 二人が付き合うようになって3日が過ぎた。
 二人とも治療に関しては順調に経過している。
 入院患者と言うものは、状態が酷かったり、痛みが強くなければ、それはそれは単調な入院生活になりがちだ。
 朝は6時に起こされ、夜は9時に消灯となる。日中は定期的な検温と状態確認、時々回診(先生の診察)。そして3度の食事。完全に規則正しい生活を余儀なくされる。
 慶一郎や絵美のように整形外科での治療は、そのほとんどが骨や筋肉に関することなので、良く聞く急変や深刻な状態に陥ることはほとんどと言っていいほど無い。周りの入院患者で、夜中にナースコールを鳴らす者も、手術が終わった後、麻酔が切れて痛みが強いという訴える場面以外遭遇したことが無い。
 内臓なども正常なことが多く、食事に関する制限も少ない。中には入院生活で運動不足になり、逆に太って退院していく患者もいるという。

「おおっ、いいねいいね。完全にくっついているね。まあ、念の為、今日一日様子を見て明日抜糸しましょう」
 慶一郎は回診の際、担当医からそう告げられた。
「そうだなぁ、抜糸後の状態を見てから最終判断するけど、多分問題ないと思いますよ。そうしたら退院に向けてリハビリのレベルを少し上げましょう」
「だいたいいつ頃退院できそうですか?」
「そうだね・・・抜糸後のリハビリで痛みが出ないようならば、その後3日ぐらいで出られそうかな」
 慶一郎は早く退院したいから聞いたわけではない。絵美と長い時間一緒にいられる入院生活が名残惜しいのだ。
「明日抜糸の後レントゲンを撮ってみて、手術した部位に問題がなくて、リハビリも順調なら3日後、今週の土曜日に退院でどうでしょう」
 思った以上に早い退院日だった。
 これが、絵美との出会いがなければ、明日にでも退院したいと思ったことだろう。しかし、状況は変わっている。絵美という彼女が出来たのだ。
「それでも1週間はリハビリに通った方がいいね。入院していると、いくら若いと言っても筋肉は衰えます。まあ高齢の方に比べれば、筋力低下も少ないし、回復具合も格段に早いですけどね。一般生活に対応する筋肉は、普段の生活に戻った方が早く元に戻るので、早めの退院をオススメしています。ですが、普段の生活では中々訓練できない部位や、アクションもあるのでその辺を通院リハビリで補います」
 先生の方針としては、抜糸後異常が無ければ3日後に退院。来週1週間は通院してリハビリ(出勤は控えて、自宅で様子を見た方が良い。社会生活ではセーブしたつもりでも無理、負荷がかかる場合があるので)、通院リハビリが順調にいけば、再来週から出勤可能。その後、2週間と1か月後を目安に回復状況をチェック。問題なければ治療完了という流れ。
 確定では無いが、退院の目処は立った。絵美にも伝えなければならないだろう。
 退院にあたり、慶一郎には心配することがあった。絵美との関係だ。
 偶然の出会いで、スピード交際に発展したが、それだけに今一緒にいられる時間がままならなくなった時、一気に熱が冷めてしまうのではいかと危惧している。

 片や絵美も同じ心配をしていた。
 入院中一時のアヴァンチュール。外に出れば、本命の彼女が彼の退院を心待ちにしているのではないだろうか。
(ちょっとからかわれただけなのかもしれない・・・退院したその日のうちに、慶ちゃんの溜まった欲望を一身に受止め、思いっきり抱かれる素敵な女性がいるのかも・・・)
 そう思うと、せつなくなった。
 彼女はいないと慶一郎は言っていた。それを疑うわけではない。けれど、どこか不安もある。
 互いが互いを思うあまり、余計な心配を抱える典型的な状態になっている。実際は、そんなことなどなく、お互い同じ心配をしているのだが、双方が互いの心情を知る由はない。
 疑心暗鬼に捉われるということは、それだけ新鮮で純な恋愛をしているのだとも言える。
しかし純愛の裏側には、一刻も早く抱かれたいというスケベな欲望も日に日に満ちてきている。
 SEXが激しければ激しいほど、互いの愛情が深いと思っている絵美は、毎日股間が疼いていた。理性が残っているから実行には移っていないが、何かの弾みでリミッターが壊れれば、病院の中であっても人目につかない場所で、慶一郎のチンポをしゃぶってしまうことを厭わない。
 もし、慶一郎がその願いを口にすれば、嫌がることなく、むしろ喜んでフェラチオをしてあげることだろう。
 純な愛情とスケベな欲望が同居している・・・そのどちらも絵美の本性と言っていい。

 二人の院内デートは、朝食後、朝の挨拶代わりに10分くらい立ち話をし、互いのリハビリに向かう。午前中はお互いリハビリの時間であるため、本格的に落ち合うのは昼食後になることが多い。
 時折、検査や医師の回診が入ったり、追加のリハビリなどがあるけれども、遅くとも3時過ぎには一段落する。
 今日は、絵美がレントゲンの検査が入っていたため、待ち合わせは3時にしておいた。
 カフェには70歳を超えたと思われるおばさまたちのご一行約10名が、一部を占拠していた。
 空いている端の方の席を確保し、会社からの遠隔操作であるラーメン特集の記事を検討し始めようとした時、絵美からラインが入った。

『先生からお話しがあるので、少し遅れまーす』

 慶一郎は、そのまま待つことにした。

 待つこと約30分、絵美がやって来た。
「ゴメンナサーイ」
「大丈夫。俺も仕事してたから」
「ビッグニュースでーす。メデタクリハビリ病棟に移ることになりました」
 座ることもせず嬉しそうに報告してくれた。
「俺もビッグニュース。退院が決まりました」
「ええーっ。ホントに!?決まっちゃったの?」
 ここ数日で、一気に距離が縮まり、会話もくだけた感じになっていた。
「折角同じ病棟になれると思ったのにー」
 頬を膨らませる絵美がカワイかった。


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