歪曲-10
「わたしのも舐めて……」
ほとんど抵抗ができなくなった頃に、チカは、ミナの顔を跨ぐようにして身体を添わせてきた。
チカの顔も上気していた。
どうしていいかわからないように哀願するミナが可愛くてならなかった。
「舐め合いっこしよう……」
熱を孕んだ声でささやいた。
目の前にチカの性器が現れ、ミナは、ぼんやりと見つめた。
ミナの性器と同じようなチカの割れ目だった。
わずかに肉襞がはみ出している以外は、ミナとほとんど変わらない。
ほんとにつるりとしていて、それはおもちゃのように可愛らしい。
こんな幼気なところに父親のものを入れられていた。
細い指一本でも、鈍い痛みはあるのに、あんなに大きなものを入れられて、痛くないはずがない。
それでも我慢して、ここは苛烈な仕置きに耐えてきた。
ミナは、じっと見上げていた。
ミナの顔を跨いでいるから、チカの性器はわずかに開いている。
ミナの舌を欲しがっているように見えてならなかった。
目を閉じた。
自然と口をつけていた。
汚らしいなんて思わなかった。
むしろ、尊いものにさえ思えた。
股のあいだでは、チカの舌が動きつづけている。
切なくなるような陶酔感がミナのアソコから拡がっている。
もっと舐めてもらいたくてしかたなかった。
チカが気持ちよさを与えてくれる。
もう、押さえつけたりしなくても、ミナが脚を閉じることはなかった。
ミナは、伸ばした舌を動かした。
「あ……ミナ、気持ちいいよ……」
チカがうわずった声を出した。
気持ちいいといわれて、もっと気持ちよくしてあげたいと思った。
ミナはチカのお尻に手を回して抱え込むと、顔を押しつけて、舐めはじめた。
「ミナ……上手だよ……」
チカがそうしているように、ミナもチカのクリトリスを舐めた。
どうしたわけか、そこがひどく欲しくてしかたなかった。
「ミナ……ミナ……気持ちいいよ……」
チカが上体を起こした。
ミナの顔を圧するように腰を落として、前後に揺すりはじめた。
ミナの顔がチカのお尻に押しつぶされる。
苦しくてもミナはやめなかった。
もっとチカを喜ばせてあげたくて、一生懸命に舌を動かしつづけた……