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波ノ上ビーチ
【女性向け 官能小説】

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波ノ上-2

聡子


祐希は中学時代の同級生。

高校生の頃はホットロードの影響かな、二人でバイクに乗ったり、デートしたりしていた。

祐希には散々口説かれたけど、私には年上の彼氏がいたし、付き合う事はなかった。

キスまではしたけど。

26年ぶりに中学時代の同窓会があった。

私たちは45歳だけど、祐希は若い。芸術を突き詰めている人というのはいつまでも若いのよね。

幸せな結婚生活、子供にも恵まれて何一つ不自由のない生活だけど、

さすがに40過ぎると夫婦の営みもなくなるわ。あっても年に3度ほど。


いけない事だけど、何か刺激が欲しかった。

私だってまだ女ですもの。素敵な男性がいたら抱かれたい。


祐希は酔ってまた私への当時の気持ちをみんなの前で話す。

「お前の事、本当に好きだったのに付き合ってくれないんだもの〜」

「ハイハイ」

私は軽くあしらったけど、実はその気が無い訳ではなかった。


去年のクリスマスに祐希からLINEが来たの。

いきなり沖縄に移住するというのでビックリ。

私もちょうど旦那と息子が実家に行く事になっていたので沖縄に住む同級生に会いに行くと嘘をついて一人

で沖縄にフライトした。


1月だというのに祐希はTシャツと短パン、緑色のパジェロに乗って迎えに来てくれたわ。


「うわー!聡子、本当に来てくれたんだね、嬉しいよ」


祐希はこちらに恋人がいる訳でもなく、女性に飢えていたみたい。少しからかっちゃおうかな。


「あんた、エッチしたくて仕方ないって顔してるよ?」

「そりゃそうだ、全くしてないからねハハッ」


「空港から一番近い海があるんだ。先ずは神社に行ってお参りしよう。波ノ上宮って言うんだ」

祐希は沖縄に来たら最初に波ノ上の神社にいってお参りし、自己紹介をすると良い事が沢山起きるって言うの。

「何をお参りしたの?」

「ひみつ」

「なんだよそれー!」

「ふふ」


祐希と私は自然に手を繋ぎ波ノ上宮から波ノ上ビーチまで歩いていった。

「海・・本当に綺麗ね」

「ああ、聡子に沖縄の海を見せたかったんだ。エメラルドグリーンの海を見て手を繋いで歩きたかった」


祐希は少し寂しそうな横顔でそう言った。

「だから来たでしょう!ほらせっかく来たんだからそんな顔しないで」

「いや、嬉しいんだ。中学の時から本気で好きだった」


私の胸に何かが響き忘れかけていた「ときめき」を取り戻した気持ちがした。


「私は2日間しかいれないわ。2日間は恋人同士ね」

「ありがとう、長年の夢が叶ったよ」


最後の言葉を聞き終える前に祐希は私の頬にキスをしてきた

「ちょっと!アンタみんな見てるでしょ!あなたの友達もビーチにいるんでしょ?」

「こっちへ来て」


祐希は私の腕を掴み、波ノ上宮の下にある小さな洞窟に私を連れて行った。


「ここはね、誰も知らない洞窟なんだ。海は見えるけど、ビーチからは見えないから」

その言葉に安心してしまったのかあたしたちは深いキスをしてしまったの。


青い海を見ながら、波の音を聞いてキスしたことなんて無かった。

祐希は真っ直ぐに私を見つめる。


私たちの体は中学生に戻っていた。


祐希は私の耳たぶにキスし、ゆっくりと首筋にキスをしだした。

その度に私の身体に稲妻のような快感がほとばしる。

下着から愛液が溢れそうになってきた。

「ちょ、ちょっとダメだってば!ここでするの?私たちまだキスしかした事ないのに?あっ・・」


「ここで最後まではしないよ」

祐希は私の後ろに回り、「あすなろ白書」のように後ろから抱きしめて来た」



「一緒に海を見よう。そして波の音を聞こう。オレは今まで自分に嘘をついてきた。聡子がいれば何も要らない」

そう言うと再び振り向いた私にキスをしてきた。

私たちはそれ以上の言葉を発する事は無かった。


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