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幼肉の宴
【ロリ 官能小説】

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発覚-1




ものすごい轟音を立てて巨大な翼が疾走していく。
見る間に加速した機体は、滑走路の端に到達しようとしたところで、ふわりと浮かび上がった。
恐ろしいほどの勢いで飛んでいるはずなのに、ゆっくりとゆっくりと空を駆け上がり、薄い黒煙だけが後に残される。
ターミナルビルの屋上から手を振って見送った。
愛しい人々を乗せた飛行機が、空の彼方へと飛んでいく……。


ふたりは飛行機が点になるまで、空を見上げていた。
ミナは、空の彼方へと消えていく機体を恋しがるように、いつまでもそこから離れようとしなかった。
寂しさを隠そうともせずに、つぶらな瞳からは大粒の涙が幾つもこぼれ落ちていた。
庇護者を失った悲しみと、変えることのできなかった自分の運命をはかなんで、ミナは涙しているのかもしれなかった。


自分の運命を変えることはできなかったが、面相は劇的に変わっていた。
日頃の子どもらしさはすっかり影を潜めて、ミナのあどけない顔は凄艶な美しさに彩られていた。
薄化粧などというものではなかった。
はっきりと目鼻立ちを強調させるメイクは、ミナを意図的に大人へと見せていた。
ここに来るまでに何人の男が、この見目麗しい少女を見つけて、足を止めて振り返ったことか。


母は、深く思い出に残るようにと、朝早くから娘を着飾り、大人びた顔へと作りかえた。
拭いきれない不安があったのだろう。
空港へと出掛ける前に、家族は一枚の写真を撮った。
タケルのスマートフォンで写した家族写真は、すぐに父と母のスマホに転送され、大人びたミナは彼らの携帯の中で永遠に息づくこととなった。
万が一を考えて、などとは誰も口にしなかった。
しかし、せめて花嫁衣装代わりにと、ミナの大人びた姿は残された。
父も母も目を細めて、明るい将来を期待させる娘の未来像を幸せそうに眺めていた。


タケルの携帯の中にも、艶やかな輝きを放つミナの写真は残されている。
長い髪をきれいにまとめ上げ、ぷっくらとした唇に朱色の紅を注したミナの容貌は、ひれ伏したくなるほどに美しかった。
朱色のルージュに染めあげられた唇が、何ともいえないほどに艶めかしく目に映り、もうすぐそれが自分のものになるのだと思うと、タケルは驚喜したいほどの昂ぶりに心を躍らせた。


あの濡れ光る唇は、もうすぐタケルのものとなる。
もはや、邪魔をするものはいなくなった。
最大の障害は、たった今、空の彼方へと消えてくれた。
これで晴れてミナを我がものとすることができる。


タケルは暗い目を向けた。
目の前の光景を眺めながら、昨日の会話を脳裏に思い浮かべた……。




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