〜 技術その2 〜-3
C やすりがけ
『サンドペーパー』や『金やすり』を使って部品の表面を仕上げたり、角張を除く作業です。 『金やすり』を使う場合は、のこぎり引きと同様です。 板を机に乗せ、板の上に立って体重をかけて固定し、『金やすり』を肛門に挿入してから体全体をつかってやすります。 のこぎりと違う点は、のこぎりよりも小さいから、身体の動きが小さくて楽だそうです。 あくまでやすりが触れている状態で身体を震わせていれば、それだけで大分仕上がってくれると聞きました。 ただし、やする時は『金やすり』自体も板に押しつけなくてはいけないため、スクワットする姿勢が難しいそうです。 まっすぐ上下させるだけじゃなく、時には斜め後ろに、或は斜め前にと体勢を変えながら、腰を素早く振るのがコツだと教わりました。
『サンドペーパー』でのやすり作業は、技術では珍しく、机を使用しません。 サンドペーパーを挟む場所は、お尻。 まずはやすりたい板や部品を、教室の壁にクランチで留めます。 次に内展筋や大腿筋を、いわゆる『尻笑窪(しりえくぼ)』が出来るくらいに全力で収縮させて、2つ折りのサンドペーパーをピッタリ挟みます。 そうしておいて、固く引き締めたお尻で板や部品の削りたい場所を挟み、力を込めてやするんです。 一定のリズムで上下に動かす方法、下ろす時だけ力を込める方法、兎に角忙しくお尻を振る方法と様々なやり方があって、特に制限はありません。 サンドペーパーでやすった後は、どのお尻にも、汗と木くずがベットリこびりついてるそうです。
D 穴あけ
木材に加工用の貫通穴、或は止まり穴をつくる作業です。 技術室にある『卓上ボール盤』という大がかりな機械を用いるか、或は『火起こし錐』を用います。
『火起こし錐』とは、古代に発明された、摩擦熱で火を起こす装置の先端に錐(きり)を取りつけた器具です。 中心の『太棒』に『板版』と『弦』がついていて、『板版』を上下させると『弦』によって『太棒』が回転します。 すると錐が木材に喰い込み、目的の穴ができる寸法です。
この器具をどう使うかといえば、学園ですから、手で動かさせてくれるわけはありません。 また膣なのかな、それとも肛門かな、と思っていたら、今度は足の爪先でした。 穴を開けたい板を机に乗せ、穴を開けたい部分が机からはみ出るようにします。 次に自分も机に乗って、板にお尻をつけて抑えます。 そうしておいて『火起こし錐』を穴の上に持ってゆき、両足で『火起こし錐の板版』を挟んだところで作業開始。 爪先を『太棒』に這わせながら上下させる要領で、『板版』をシコシコ動かせば、10回くらい上下させたところで穴があくそうです。
『卓上ボール盤』は、テーブルに置いた木材にドリルで穴をあける機械です。 操作はすべて『膣』で行います。 まず『操作レバー』という名のエボナイト棒に跨り、かなり太いため大変ですが、膣ですべて呑み込みます。 【B22番】先輩は背が低いせいで、爪先だちしないとレバーまで膣が届かなかったそうです。
で、膣で咥えたら自動的に電源が入ります。 膣でレバーを右に傾けると、ドリルも右に。 腰を前に振って膣ごとレバーを前に傾ければ、ドリルが前に。 そんな感じで木材に穴を開けたい場所へドリルを誘導し、ピタリと揃ったところで膣でレバーを締めるとスイッチが入る。 あとはドリルが穴をあけてくれる、という装置だそうです。
『火起こし錐』と『卓上ボール盤』を比べると、『卓上ボール盤』の方が使いやすい気がしましたが、先輩方の意見は逆でした。 『レバーの感度が良すぎるせいで、穴を開けたい場所ピッタリにドリルをもっていくことが難しい』『しかもちょっと膣に力が入っただけで、すぐドリルが穴を開けようとする』『そもそも膣一杯に頬張っているから、作業中ずっとお腹が苦しい』――私が実技するときは『火起こし錐』で穴を開けようと思いました。