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幼肉の宴
【ロリ 官能小説】

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発端-1




今年で高3になるタケルは、9歳年上で有名私立の進学校に通っている。

「お兄ちゃんの気が狂ったらミナだって悲しいだろう?」

頭がよくて友人も多く、品行方正で素行になんの問題もない兄は両親から信頼され、期待もされていた。

「お兄ちゃん、病気になっちゃったんだ。治せるのはミナしかいないんだ。」

歳が離れていたせいかミナをとても可愛がってくれて、これといった意地悪をされた記憶もない。

「ミナが手伝ってくれないと、お兄ちゃん、死んじゃうかもしれない。」

いつも大事にしてくれて、やさしく笑いかけてくれる兄がミナはとても好きだった。

「どうすれば、いいの?」

ミナにしてみれば父親にも等しい存在の兄だった。
その兄から、突然部屋に呼ばれたのは、ついこのあいだのことだ。

「ミナのアソコが・・・みたいんだ。」

最初は驚いた。
子どもでも羞恥心はある。

すでに大人になっていた兄から、そんなことをいわれて戸惑わないはずがない。
女の本能は危険のシグナルを発していた。

切実に訴える兄の瞳の中に異様な光を見ていた。
ぞっとするような粘い光が瞳の奥に潜んでいた。

ミナだってバカではない。
兄が何をしたがっているかなど、すぐにわかった。

ぼんやりとだが裸の男と女が一緒にいれば何をするかは知っていた。

そう・・・、ぼんやりとしかわかっていなかった。

「い、いいよ・・・。」

ミナは肯いてしまった。
大好きな兄が苦しんでいるのなら何とかしてあげたい、そう思ってしまうのは当然のことだ。

それに、兄とは小学校に上がるまで、ずっと一緒にお風呂に入っていた。
歳離れた妹を帰宅の遅い父に代わって兄はよく面倒をみてくれた。

浴室の中では直接肌に触れ、性器を手のひらで洗ってもらったこともある。
兄に触れられても嫌悪したことはないし、身の危険を感じたこともなかった。

進級してからも時々は一緒に入ってもらったりしたものだ。
ミナからねだったのだ。

それだけこの兄が好きだったし、目の前で裸になることにも慣れていた。
だから、たいしたことではないと思ってしまった。

男女の性など、ぼんやりとしかわからなかった。
許すことでそれがどんな結果を招くかなど、幼いミナに想像できるはずがなかったのだ。


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