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ヒューマン・ロール・プレイ
【調教 官能小説】

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〜 音楽その5 〜-3

 ……。


 最後の楽器は床において演奏するタイプの『箏(そう)』でした。 弦は13弦で、長さは一棹。 相当に大きな楽器ですが折り畳みが可能になっており、畳めばトランクに収納できるそうです。 本来は『筝曲』というように謡(うたい)を伴う楽器なものの、学園では奏者は声はださず、『段物』ではなく『乱物』だけを扱うと教わりました。 『段』や『乱』が何なのか、実はサッパリわからないんですけど、何となく『箏を普通に弾くんだろうな』と理解しています。


 【B2番】先輩は服を脱いだまま箏に跨りました。 左右の手でそれぞれのおっぱいを鷲掴み、脇に挟むように引っ張り上げます。 そうしておいて跨った足を左右に180度近く広げ、箏の真ん中に縊れた腰をのっけました。 【B29番】先輩が教えてくれたのですが、箏は音程の調律を毎回しなくてはいけません。 それぞれの弦ごとに一か所を『琴柱』で押さえ、弾けば正しい音が出る長さに調整することになります。 で、学園の箏はといえば『琴柱』がないかわりに、奏者が自分の肌で調整することになっていて、思いきり開いた股間と左右の脹脛(ふくらはぎ)と爪先で弦をしっかりおさえるわけです。 ピンと張った弦の1本1本に体重ののせるため、私たちから隠れたところでは、弦が白い肌にキツく喰いこんでいるんでしょう。 

 ビン……ベン、ベン……ビィン……。

 お尻を箏にのせたまま上半身を倒し、顔を弦に寄せる先輩。 左右に伸びたおっぱいが弦につかないように、まるで自分の顔を胸の谷間にうずめるようにしてそっと舌を伸ばし、いくつかの弦を舌先で弾きます。 その度に身体をモゾモゾさせて、弦の上にのせたお尻やオマンコ、足を動かしているのは、きっと正しい音に調整しているんでしょう。

 ビン……ベン、ベン……。

 何気ない動きでも、手をつかずに上半身だけ傾けるのは相当に大変な体勢です。 力が入らない姿勢にも関わらず懸命に倒れまいとして踏ん張っているのが、小刻みに震える腹筋から伝わってきます。 そうやって13本の弦すべての音を確かめてから、

 べベン、ベン、べベンベン♪

 舌による演奏が始まりました。 一音一音に間隔があいていて、演奏自体は落ち着いています。 ただ、弦から弦に顔をうつすたびにどうしても股間と弦が擦れるせいでしょう、絶え間なしにくぐもった音がオマンコから聞こえてきました。 常に見えないところで弦に肌を苛まれながら行う演奏。 オッパイに指先がめり込むくらい強く握り、箏に触れないよう両外側に引っ張る痛みに耐えて奏でる音色。 下半身を常に押しつけつつ、上半身は手を使わずに支えなければならないという不安定な姿勢。 そういう様々な条件が複雑に絡み合っているせいでしょうか、

 べベン、ベン、べベンベン……♪

 涼しげな先輩の表情とは裏腹に、1つ1つの旋律には古楽器特有の物哀しさが溢れていました。

 
 ……。

 
 以上で音楽の特訓はお終いになりました。
 たくさんの楽器を、しかも長時間演奏してくれた【B2番】先輩。 楽器の運搬や、ホイッスルや、あとは私たちの演奏に対して的確なコメントと指導をくれた【B29番】先輩。 どちらの先輩に対しても、指導されている時は『もっと手加減しろ』とか『厳しすぎ』とか色々思いましたけど、終わってみれば感謝の気持ちしかありません。 特に私の同室でもある【B2番】先輩――本当にありがとうございました。 これから、もっとちゃんと先輩の良いところを参考にして、学園で優秀な成績を修めたいと思います。

 そんな気持ちが籠ったからでしょうか、22番さんが掛けた終わりの号令は、

「「ありがとうございましたっ!!」」

 私と【22番】さんがいつになくピタッと揃った、そして大きな挨拶ができた気がしました。


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