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ヒューマン・ロール・プレイ
【調教 官能小説】

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〜 音楽その4 〜-2

 膣に固定したハンドベルは、確かにズッシリと重そうでした。 締めつける膣口が柄ごと下に引っ張られて、カンカンに伸びている様子からも伺えます。 ただ、先輩が言ったように、音が変わればベルを持ち替える――咥え直す――ことになるため、強く締めればいいというわけでもないんでしょう。 

 キーン、コーン、カーン、コーン。

 2人が奏でたメロディは学園のチャイムでした。 【B29番】先輩と【B2番】先輩から、交互に長く伸ばす音色が響きます。 目を瞑って聞いたならば、とても澄んだ気持ちいい音でしょう。 実際の感想は、なんて無茶させるんだ、です。 長く伸びたところで音と音の切れ目は僅か。 その小さな隙間で先輩方はベルを持ち替えていました。 力を抜いて、むりゅっと羅紗に落ちるベル。 すかさず腰を水平移動させ、お尻を一気に落して新しいベルを咥えます。 息つく暇もなく腰を浮かし、激しく前後に振る――ここまでに要した時間はたったの2秒でした。 曲によっては持ち替える時間がもっと短い場合がほとんどです。 ただでさえ力を入れにくい膣回りの筋肉を、あんな風にコントロールするなんて、私たちに出来るわけないです。

 キーン、コーン、カーン、コーン。

「これが基本の『シェイク』ね。 『スウィング』とか『マルチラート』っていう奏法もあるんだけど……私も詳しいことは覚えてない。 まっ、『シェイク』がちゃんと出来れば心配いらないかな」

「そこまで難しい曲はないですよ〜。 テンポがゆっくりな曲ばかりで〜ほとんど『ジングルベル』レベルの曲ですからね〜きっと楽チンだって思いますよ〜」

 ……ジングルベルって、『じんぐるべーる、じんぐるべーる、すずがーなるー』っていう、定番なアレですよね……テンポは速いし連弾はあるし、和音だってたくさんありますけど……それが【B2番】先輩の中で簡単扱いになる理由が全然分かりません。 とはいえ【B29番】先輩が口を挟まないところから察するに、見当外れなコメントでもなさそうです。 つまり、この『ハンドベルの演奏』なんか楽チンな方だと思ってしまうくらい、音楽におけるこれ以外の実技は厳しい、ということなんでしょう。


 ……。


 出番が少ない、という割には種類が多い振楽器。 ハンドベルが連なった『ベルツリー』や『御鈴(おりん)』といったマイナーな楽器を含めれば、もっとも種類が多いといえそうです。 とはいえ学園が扱う楽器は限られていて、ハンドベルに続いて先輩が取り出したのは『ギロ』でした。 ヘチマのような外観で、表面にギザギザをつけた木彫りの筒。 そのギザギザを棒で擦ることで、ギュィッ、ギュルッと鋭い濁音を鳴らす楽器です。

「見たことくらいはあるでしょ?」

「スティックは〜使わせてくれないので〜木製の指サックを使います〜」

「クリトリスに嵌めるから、クリサックって呼んでるんだけどね」

「ん……んん……っと。 クリトリスを押し込んでから〜しごいて勃起させまして〜」

「演奏途中でクリサックを落としたら悲惨だよ。 クリトリスで直に擦っても音は出ないし、かといってクリサックを嵌め直すなんて出来ないし。 クリの皮がズル剥けになっちゃったら、一か月くらいは治らないって覚悟しないと」

「なので〜キツキツなクリサックを選んで〜少しくらい辛くても〜頑張って無理矢理押し込んだ方がいいですよ〜」

 そういいながら先輩方が選んだ『クリサック』は、木製の球に小さな穴があいているだけの道具です。 外見はまるで小型のボーリング球で、小さすぎる穴は、とても勃起したクリトリスが収まりそうにありません。 それでも先輩たちは陰唇の上端、クリトリスの包皮をペルンとめくり、クリサックをぐりぐりと股間に押しつけます。 その刺激でもってクリトリスを固くして、クリサックを固定しようというわけです。 いやしくも肉芽の膨張だけで木製の球を固定するなんて、とてもじゃありませんが、機能的に無理だとしか思えませんでしたけど、

「ん……んはっ……!」

「ふぅん……あふ……あ……」

 分泌物の香りが漂い始めた頃には、先輩たちはクリサックから手を離していました。 それでも落ちてこないということは、クリトリスで支えているとしか考えられません。

「あとは……落さないように気をつけながら……」

「出来るだけ〜強く擦って〜大きな音を鳴らしましょう〜」

 先輩方は『ギロ』の両端を握りしめ、第3姿勢をとりました。 その上でがに股のまま『ギロ』を跨ぎ、木の球を被ったクリトリスをあてがいます。 ここからあとの動きは、私の予想通りでした。



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