忘却の目覚-3
「ぃっ! ひゃぁぁ……」
震えに似た嬌声が響く。
千章は双臀にあてた指先を食いこませ、恵利子の腰をぐいっと引き寄せ突き上げる。
根元まで咥え込ませた陰茎、その先端で膣底を大きく押し拡げなぞる。
密着した二枚貝からは、ぐちゅぐちゅと淫音が漏れ、“おんな”の匂いが立ち昇る。
「どうだい、お○○こ、串刺しにされた気分は?」
「…… 」
言葉にならない嗚咽をあげながら、恵利子は小さく頷く。
めり込ませた指先で尻の柔らかさを味わっていると、恵利子の腰がゆっくりと弧を描くよう悶え動く。
麗膣がぐいぐいと、陰茎全体を引き締めるよう握り込んでくる。
潤い溢れた聖蜜の濡れで滑りながらも、吸い付くよう握り締め弧を描くのである。
(乳首もこんなに硬くなって、十分“おんな”の悦びを知ったようだ)
千章は預けられた上半身、胸元の膨らみ先端が痛いくらいに勃起していることを感じ、恵利子の変容を知る。
「ダメぇ、私こんな子じゃ、あああぁぁぁ、ああっ」
恵利子は堪え切れずに喘ぎだす。
悦びに痺れ、細い腰を撓らせながら、双臀を振り乱す。
大きな瞳は虚ろになり、開かれた唇から舌がのぞく。
「はっむうぅぅ」
唇を重ね合わされ、舌を割り入れられても拒めない。
※《女は挿(い)れられると、何でも言う事を聞くようになる》
《良くなりだしたら、女のほうが男より…… 感じ…… 》
恵利子の脳裏には、小学生時代に受けた性的イジメと、少年たちの淫猥な言葉。
そして中学生時代に耳にした、クラスメイト少女たちの会話がよみがえる。
(このこと、この感覚のこと…… なの?)
千章の背にまわした指先、爪をたてながら恵利子は思い知らされる。
びくびくと膣が痙攣し、陰茎を欲してしまう。
髪を乱れさせ、腰を弾ませてしまう衝動が抑えきれない。
「うぅぅっ」
恵利子の舌が千章の求めに応じ、顔を上げ自分から唇を押し当ててくる。
互いの唇が歪むほど強く吸い、下腹部から込み上げる喘ぎ声を押し殺す。
それでも息が苦しくなり……
「気持ちいいんだろ? 感じはじめてるんだろ?」
「ぁぁぁ…… はあっ」
楚々たる少女の心と身体がせめぎあう。
「言ってごらん、恵利子」
腰を振るたびに、熱の篭った淫音が響く。
「ぃぃっ いいよう」
背中にまわっていた恵利子の腕、指先に力が入り、立てられた爪が深く沈む。
「わっ、わたしぃ、私、こんな娘(こ)じゃっ…… 嫌なのに、ダメなのにぃっ、熱い、熱いのぉ、恵利子のお○○…… こぉぅ、熱いよう」
切なげな嗚咽と共に、楚々たる少女の仮面が剥がれ落ちる。
途端、狭窄だった膣が変容を見せる。
喰い千切らん程の締め付けが柔らかさに変わり、陰茎通りの形に緩み吸い付くように容を変える。
「えっ、恵利子」
千章は変容を見せる刺激に呻く。
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※恵利子は小学生時代、転校先で同級生から性的イジメに遭っている。
詳しくは、「磯崎恵利子 15歳の受難」 桜貝の流儀 をご参照ください。
http://syosetu.net/pc/book.php?pid=novel&no=15317&page=2