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愛すべき彼女と肉塊
【学園物 官能小説】

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Yuki:「肌のキャンバス」-6

俺は筆についた愛液の絵具をわざとらしく付けるように、瑠奈の頬に×印をつける。

瑠奈の頬をキャンバスに、俺の欲望、願望、性的欲求を描く。

「酷いっ…。」

俺はインクを補充するように、また瑠奈のイチジクからインクを染みこませて、両方の乳房に頬と同じように硬くなった乳首を交差するように×印を描く。

肉体のキャンバス。

硬くなった乳首に筆を重ね塗りする度に、小刻みに瑠奈の体は痙攣する。

「私の体っ…変なことして…っ、遊ばないでよ!」

瑠奈は、今にも涙が溢れそうな目で、俺を見つめる。

さすがにやり過ぎたのかな…。

「遊んでないよ、瑠奈ちゃん。」

恥ずかしい思いをして、涙ながらに訴える瑠奈をまずはリラックスさせようと、瑠奈の髪に触れる。

「瑠奈ちゃんがこんなに濡れちゃって、俺はすごく嬉しいんだよ?だから、こんなことしちゃったけど…、嫌だったら謝る、ごめんね。」

俺は、瑠奈の手首に巻きつけた靴下を解いて瑠奈の手を解放する。

「面白半分でこんなこと、やったりしない。だって、部屋に差す月明かりがキラキラ反射して、瑠奈ちゃんの体とっても綺麗なんだもん。どんどん、瑠奈ちゃん綺麗になってく。」

俺は、瑠奈の頬に付けた愛液のアクリルガッシュで描いた×印を、舌で舐め取る。

「んんっ。」

「恥ずかしくて、嫌な思いしちゃったかな…?」

瑠奈の髪の毛を触りながら、そのまま乳房に塗りつけた愛液のアクリルガッシュも舐め取る。

「普通の男がドン引きするくらい、瑠奈ちゃんがエッチな子でも、俺は絶対に引かないからね。俺はどんなエロい瑠奈ちゃんも受け止めるよ。だから、今は…俺といる時は、どんなに恥ずかしい思いしても、恥ずかしい声出したって、俺が全部受け止めるから。」

「でも…勇樹くんは一応男の子だもん…、あぁんっ、男の人にこんな恥ずかしいところ見られるなんて…。」

俺は瑠奈に塗りつけた愛液を全部舐め取って、瑠奈の体を抱きしめる。

「瑠奈ちゃんってさ…Mだよね。いや…ドM?陽に責められてたし、俺と一緒になったら俺も瑠奈ちゃんのこと責めてるし。瑠奈ちゃんは、俺のことどんなふうに見える?」

「え…?Sでしょ…?私が恥ずかしくて死にそうなこと、いっぱい笑顔でしてくるし…。」

瑠奈は俺の耳元でそう呟く。

「実はさ…、俺もMなんだよね、多分。」

俺は瑠奈の体から離れて、瑠奈の顔見つめる。

「え…?なに言ってるの…?」

瑠奈はまるで、「信じられない」と言わんばかりの表情で、嘘をついた人間を軽蔑する視線を送っている。

「だってさ、女の子に上目遣いでちんこ舐めてもらったりさ、陽にされて気持ちよかった耳舐めとか、ゾクゾクするんだ。本当は俺も、陽にもっといじめて欲しいんだよね。年上の女の人にリードされる感じ、たまんないって思うんだ。」

「いじめ…られたいの?」

瑠奈は俺が言っていることが理解できない様子で、困惑した表情になっていた。

「いじめられたいよ?愛のあるいじめに限るけど…。瑠奈ちゃんにもいじめて欲しいなぁ、って思う時あるし。」

「そんなこと考えてたの!?男の子って…わかんない。」

そう言って、瑠奈は「はぁー。」と少し溜め息を吐いた。

「俺は、Sだから瑠奈ちゃんにこういうことをしてるんじゃないんだと思う。多分、分かるんだ…。責められている時の快感みたいなの。瑠奈ちゃんの表情見てさ、あぁ、今気持ちよさそうな顔してるな、とか緊張してるな、とかの表情、全部俺もそうだから分かっちゃうんだよね。」

そう、これもある種の鏡だ。

陽にいじめられたいという願望があった俺は、無意識に瑠奈に、自分が陽にいじめられたいことを、瑠奈にやっていたのかもしれない。

陽に見つめられながら、笑顔でペニスを舐められたいし、四つん這いになって、ペニスを扱かれたい。

だから、瑠奈の体を弄って、瑠奈が気持ち良さそうな表情をしていると、嬉しいし、”陽にいじめられている自分”の表情を見てる気がして、胸の奥がグッと掴まれたようなもどかしい感情になるのだろう。

瑠奈は、俺の今叶えられない欲望を写す鏡だったのかもしれない。

陽にいじめられたいという、願いを映し出す鏡。

もちろん、瑠奈の体がすごく魅力的な体という大前提は変わらないのだが。

「瑠奈ちゃん見てるとね、自分がいじめられて悦んでるところを鏡で見ているような気がして、俺もキュンとするんだ。死ぬほど恥ずかしいエッチなことを瑠奈ちゃんにやって、俺も本当にほんの少しだけ、そういう気分になって、それが気持ちいいんだ。」

「へ、へぇ…。そうなんだ…。勇樹くん…意外だった。」

ただの鬼畜なドSだと思ってた?と聞くと瑠奈はうん、と頷いた。

「本当はね、瑠奈ちゃんを夜に裸で歩かせたり、目の前でおしっこさせたりとかも、してみたいんだよ?」

と俺が笑いながら言うと、

「はぁ!?じゃあ勇樹くんもそういうことを外でしたいと思ってるの?」

「ちょっとだけね。でも、それは俺が自分でやれるかって言ったら、恥ずかしくて死にそうだからできないかな。」

「自分でできないことは、他の人にやらせたらダメだもんねー。」

と瑠奈が言って、その通りだね、と笑った。

話が一段落して、部室にはまた静寂が満ちる。


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