記憶の中の男-1
『初めてえっちした男』
ユウキと付き合って5ヶ月、急にフラれた。まぁいつも大体急なんだけどさ。別れた一週間後、えっちした。初めてのえっち。
うちは愛してた。その時の口癖…
「好きだからいいの」
一緒にいられるならなんでもした。平気で嘘もついたし、所構わず泣きわめいてた。
学校ではほとんど喋らず、土日になるとユウキはうちに来ていた。そして体を重ねていた。帰った後、淋しくて淋しくて苦しくなるのわかってるのに拒めなかった。だって、
「好きだからいいの」
だもん。一緒にいるときだけは愛してくれてると信じてた。うちだけを見てくれてる、そぅ想いたかった。えっちだけが目的でもその瞬間にうちのことだけを考えてくれてる、そぅ正当化していた。それでも幸せだった。歪んだ幸せ。
そんな生活が半年ほど続いた。その頃から他の男に興味を持ち始めた。他の人はどんな風にするんだろう、どんな風に触れるんだろう…。
そして違う男とヤッた。こんなもんかと想った。一瞬にして他に興味がなくなった。ユウキが急に愛おしくなった。
それからただひたすらユウキに身を任せた。
それは突然起きた。ユウキが来ない。何日待っても来ない。
「あぁ、バレたんだなぁ」って想った。それから会話すら交わさなくなった。