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偽りの欲情
【OL/お姉さん 官能小説】

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偽りの欲情-1

人は生きていく間にどのくらい嘘をつくのだろう
どのくらい嘘をつかなければならない時があるのだろう


蒼ざめた世界の中に私はいた。
それは何度も繰り返し見る夢のように息苦しさに悶えながら黒く流れる一本の線を追う。
この黒い線をただひたすらにたどり続けていた。
横に引かれた線はさっきので三つ目だから、まもなくプールを泳ぎ切る。
息が苦しくなり、もう脚が重くなっていたけど、泳ぎ切ってしまうのだ。

なぜなら私は息継ぎができない・・・

他の人たちみたいに上手く泳げないのでビート板に掴まってバタ足で泳ぎ切る。
小さく尖った男の乳首が私は好きだ。
舌先にその感触を円く縁取るとざらざらしてる感覚がより滑らかさを感じられるからだ。
隆起して引き締まった腹筋を指先に捕らえると肌の張りが衰えた始めたとはいえ、それがしなやかに感じられる。
私の場合はさらに脂肪がついているので仮に同じぐらいの筋力を備えたとしても、見た目にはやはりポッコリなのだろう。

ペニスはその肉体に相応するように硬くて熱を帯びていた。
それに手のひらをそっと滑らせる。先端に切れ込んだ亀裂を撫であげると粘液の甘い感触を指先に確かめる。
その硬さに対して垂れ下がった皮袋は柔らかく指に絡みつき、手のひらにひんやり感じた。
ふたつの内容物の重さを測るように手のひらに持ち上げ、またペニスの硬さを指で口で堪能する。

克也とはあのプールのあるフィットネスクラブで知り合った。
あんなに引き締まった見本のような肉体を持っていて、なぜさらに鍛える必要があるのか?と私は思った。
それに引き換え、私はまずおなかのお肉を落とそうとそこに通いだした。
それから腰痛持ちなので筋力を付けたいのと、できれば太腿も引き締めたい。
効果があったのかどうか、腰痛の方は最近その兆候がない。
おなかもちょっとへこんだ気だけはする・・・
「んっ・・あぁっ・・・あん・・もっと・・もっと激しくしてぇ・・・」

挿入を繰り返すたびに僅かに腰を捻る。
密着した膣壁はそれに引き攣られ、描かれた同心円は体に激しい刺激を刻み込んだ。

「どうしたんだ?・・・今日は・・燃えてるな・・・」

「はぁ・・ぁ・・はぁ・・セックスって・・・ジムの運動より効果あるかも・・・」

「どうだろう?・・・セックスが好きだからって・・必ずしもマッチョというわけでもないからね・・・」

尚も捻りを効かせながら浅く、深く。
突き上げられる度に軽いオルガズム感覚が突き抜けるように体に絡みつく。
セックスはもとより、こうした繊細な仕草が自然にできる・・・
克也は都内のとある老舗旅館の亭主だった。つまり、ただのOLの私とは不倫関係にあった。

そんなこと・・・私はただのセフレ程度にしか思っていないのだから何でもない。
私には確かにもったいないほどの男だけど「どうしても自分のものにしたい」とかというような感情はなかった。

この時までは・・・


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