終章-4
「あっ、まだ焼いてないけど、スマホにも響子らが引っ越ししてきた日のやつもあるで。観るか?」
「バッ、バカ!その日はやってないでしょ」
慌てた響子は速攻で否定した。
「そやったそやった。響子はオナニーしながらフェラチオしかしてなかったな」
「バラすなボケー!」
「うふふ、響子ちゃん、エッロ〜。そう言えば、2人で買い出しに行ってたやんね。そのときに車の中でやったん?」
そこまでだった。
「響子―――!」
弘美のくだけた拍子の言葉を遮るように、拓哉の怒鳴り声が部屋中に響いた。その声に驚いた一同は、一斉にその声の主へと振り向いた。
そして、声の主の様子を見た一同は、その驚愕の光景に目を見開いた。
「うっ…」
言葉が詰まる一同。それは春奈にとっても同じで、今まで見たことのない拓哉の姿に衝撃を受けた。しかし、恐れを知らない分、反応が早かった。
「きゃあ、お父さん、すっごーい」
春奈が驚いたのは、拓哉の憤怒の表情ではなく、拓哉のイキリ起った肉棒に驚いていた。それもそのはず、拓哉のモノは亀頭の先が腹に付くほど反り返っていたのだ。
そのイチモツに興奮した春奈は、直ぐに拓哉に駆け寄ると、その肉棒をガシッと掴むと、グイグイと引っ張って状態を確認した。
「うわっ、何これ、かったーい」
その硬さに驚いた春奈が掴んだ肉棒を離すと、その反動で亀頭の先がビシッと拓哉の腹を叩いた。
「すごっ。お父さんたら、お母さんのエッチな話で興奮したんじゃないの」
再び肉棒を握った春奈が、丸くした目を上目使いで聞いた。
「悪いか」
不貞腐れながら拓哉が答えると、春奈はニンマリと微笑んだ。
「やだ、焼きもち?お父さんたら可愛い〜」
そんな拓哉が愛おしくなった春奈は、拓哉にぎゅっと抱きつくと、苦虫を噛んだような顔に何度もキスをした。
「お、おい」
「ねえ、せっかくこんなになってるんだから、お父さんのオチンチン春奈に淹れて」
春奈は拓哉に背中を向けると、拓哉の好きな肛門が見えるようにお馴染みのポーズをとった。
「ほら、早くう」
催促するように春奈は尻を振って促した。
「ちょっと待ちなさい。それどころじゃないんだ」
躊躇する拓哉に、春奈はとどめを刺した。
「勇気のは物足りなかったよ。あれじゃ満足できないから、早くお父さんのデカイやつ淹れてよう」
「そ、そうなのか」
妻を寝取られていた拓哉の自尊心に、春奈の言葉は優しく響いた。
「やあん、あたしももう1回拓哉さんとやりたいわあ。徹よりもテクニシャンやったのに、あんな反り返ったモノが入ったら、どうなるんやろ」
弘美も負けじと、拓哉の自尊心を擽った。