投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

秘書の恋…その後の物語…
【OL/お姉さん 官能小説】

秘書の恋…その後の物語…の最初へ 秘書の恋…その後の物語… 17 秘書の恋…その後の物語… 19 秘書の恋…その後の物語…の最後へ

【金澤麗】-6

「どうしたの?今日は。こんなにおねだりして。疲れてるって言ってなかった?」
「お願い、いじわる言わないで。雪人さん、して下さい…」

わたしは雪人さんを抱きしめて、キスをする。
雪人さんはやっぱりいじわるだ。
わたしが舌を一生懸命動かしても、わたしの動きにまかせている。そのくせに、じっとわたしの目を見ている。

「動かすよ」
「んんっ、あ、あっ」

唇を離しても、目をじっと見つめてくる。わたしが感じている姿を、彼はずっと見つめてくる。

「あ、また、い…く、イクのっ…」

黒のストッキングに包まれた指先が、くっ、と丸まる。
快感の波が押し寄せてくる最中、雪人さんは体を打ち付けるのをやめてはくれなかった。

「あっ、も、やだぁっ…」

シーツを掴んで、うわ言のように何度も喘ぐ。

「あ、雪人さぁ…んっ…イクときは…」
「ん…?」
「イクなら、中に出し…て欲しい」
「いいの…?」
「今日は、お願…い。ちゃんと雪人さんの、欲しい」

わたしはこんなお願いをしたことがなかった。基本的に避妊をするのがルールだった。
それは、ビジネスパートナーとしてお互いを思っているからだと思う。

雪人さんは、こつん、と自分の額をわたしの額にあてて、こう言った。

「もしできたら、可愛いだろうな」

わたしは泣きそうだった。
あなたの、妻であってもいいんですか?
秘書としてだけじゃなく、側にいてもいい?

「んんっ、あああっ、急に、早く、したらっ…」

何も言わずに、腰の動きを雪人さんが速める。
お互いの体は汗だくで、そして結合部からは激しく水音が響く。彼が自分から、わたしの唇を求めてきて、わたしの舌をいっぱい吸う。

興奮、してくれてる?

「い、くっ…」

雪人さんは果てると、わたしの体をぎゅっと抱きしめた。
そして、首筋や、頬についばむようなキスを落とす。

「お風呂入ったのに、また汗かいちゃったね、雪人さん」
「また入らなきゃな」

わたしは彼の額に貼り付いた髪の毛の辺りを撫でた。

「わたしと、一緒に入る…?」

普段なら言わない言葉に、雪人さんがきょとんとしている。
それくらい、わたしたちはお互いに遠慮していたのだと思う。

「じゃあ、背中洗って欲しいな」

雪人さんはわたしの体を起こしてそう言った。
そのタイミングで、とろり、とわたしのそれからどちらのとも言えない体液が溢れて、シーツを汚す。

「今日は雪人さんの部屋で寝てもいい?」
「ああ」

雪人さんの汗だくの身体をぎゅっと抱きしめる。
…だめだ、わたし、襲ってしまいそう。
わたしはそんなことを思いながら、二人でバスルームへと向かったのだった。


秘書の恋…その後の物語…の最初へ 秘書の恋…その後の物語… 17 秘書の恋…その後の物語… 19 秘書の恋…その後の物語…の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前