〜 家庭科その8 〜-2
「少し順番が前後しちゃうけど、気にしないでね」
「にに達はメラニンを作りやすくなってるから、すぐに黒くなっちゃいます。 日焼け止めの出番はそれなりにあるです」
『コパトーン』とデカデカ書かれたラベルを貼った容器から、白い液体を出しては股全体に塗りたくります。 この調子だとお股は白さを保つ一方、顔や腕や足は日焼けし放題になりそうですが、それは構わないんでしょうか?
「清潔さと純潔さを表すには白が一番です。 オマンコ自体が白っていうのはムリだから、せめて回りは地肌も白くしておくです」
「さっきも言ったけど、お化粧するのはあくまでオマンコだけだから、オマンコ回り以外は何にもしないの。 下手に気を遣っちゃうと、オマンコ自体が『虚飾』扱いされちゃってさ、色々マズイことになる。 『虚飾』っていったら、7つの大罪の中でも極めつけのヤツだから、『虚飾』って言われたら立場もなにもあったもんじゃない。 あくまでも謙虚にしなくちゃね。 私たちはあくまでも卑しく厭らしい牝なんだから、必要最小限の部位だけ飾る場合に限ってお化粧が認められてる。 忘れちゃダメだよ」
7つの大罪……幼年学校の倫理で学習したように思います。 確か宗教上の規範で、人を堕落させる7つの要素、『暴食』『色欲』『憂鬱』『憤怒』『怠惰』『傲慢』『嫉妬』の総称だったような……それにしても学園で倫理上の規約違反を問われるなんて、不条理にも程がありますよ、絶対。 学園生活に7つの大罪が該当しない項目なんて、少なくとも私には見つけられません。
「次は『下地』です。 自分の地肌に合わせた色にして、オマンコの境目から外側に伸ばすように、丁寧に塗るです」
「口紅を塗る前に塗るのが普通なんだけど、つい勢いで先に口紅さしちゃったからさ。 適当に誤魔化すのもスキルってことで、こういうことだってたまにはある。 うん」
真珠大の下地クリームを点々と陰唇に添って垂らし、恥丘に向けて伸ばす先輩。 酷使された後でムラがあった22番さんのお股を、あっという間にのっぺりした肌色が覆いました。
次はファンデーションのようで、この辺の流れは顔に化粧する時と全く同じですね。 化粧品は幼年学校生には高級すぎて、実際に触ったことはありませんが、お化粧自体は雑誌を読んで憧れてまして、手順はしっかり覚えてました。
「ナチュラルにしたいなら、太腿辺りの肌と馴染む色を選ぶといいよ。 あとはスポンジに3分の1くらいパウダーをすくって、パパパのパッ、とね」
「にには『リキッドタイプ』のが好きなんですけど、パウダーの方が楽っちゃ楽です。 とりあえず簡単な方で実演します」
下地を作った上にきめ細かい色素が重なります。 1分も経たないうちに、鮮やかなピンク色の膣の周囲は、楚々とした控えめな肌色に包まれていました。
「後はざっくりと仕上げに入るよ。 まあ、メイクアップアーティストとか、美容専門学校だったら、ここからも色々やるんだ。 フェイスパウダーとか、マン毛の先のブロウとか、チークにコンシーラーにハイライトに、細かすぎてキリがないくらい。 今日はそこまで教えなくてもいいでしょ?」
「ていうか、ぶっちゃけた話、にに達だってよく知りませんし」
「うわ、それ言っちゃう?」
「ホントの事です」
「う〜ん、まあさ、その通りなんだけどさ〜」
「ににだって知らないことの方が圧倒的に多いです。 恰好つけてもしょうがないです」
「別に恰好つけるとか、そんなつもりじゃないんだけど……まあいいや。 兎に角、知ってることは全部教えてあげるね」
と言いながら、【B29番】先輩は大陰唇を指でつまむと、ピンクに塗った裏側をブラウン系の『アイシャドウ』で仕上げます。 いえ、この場合は『マンシャドウ』とでも言うべきでしょうか。 更に大陰唇と小陰唇の境目に『アイライン』――これも『マンライン』の方が適切ですね――を引いて、ぽってりした肉の襞を強調します。