友達-1
12月になった。
2人は、相変わらず週に1〜2回あっている。
タクミはちづるの家に宿泊する日が、ほとんどになってきた。
部屋着と歯ブラシが、もうちづるの家に置いてある。
「旦那さんが急に帰ってきたらヤバくない?」
と、タクミが言うと、ちづるは
「友達が、泊まりにきてる事が多くなってきたから、急に帰ってこないでね。帰ってくる時はメールして、ってメール入れといたから大丈夫。」
と、言っていた。
テスト期間中、タクミは友達の健と音楽の話、漫画の話で盛り上がり、タクミの家で漫画を読ませて、と言われた。
学校が終わり、タクミの家に2人で向かう。
市営住宅の玄関で、2人はこれから買い物に行こうとしていたちづると会った。
『あ、ちづちゃん、、、』
タクミは隣人のちづるに会釈をした。
ちづるもタクミに会釈をする。
友達の健が、ちづるを見た。
「、、、、、あれ? 、、、
あ、姉ちゃんの、、、、」
「、? 、、、、ぁ!、、
えーと、、、、村本さんの、、」
健は少し笑って言う。
「健です。」
「そうだ、、たけし君、! 、、
びっくりしたー、、、。」
「俺も、一瞬わからなかった。
、、あ、
タクミん家の隣なんですね。」
「ん、?うん、、。
お姉ちゃん、元気?」
「元気ですよー。
まだ、あそこで働いてる。」
「そっか。
あ、知可子にまたご飯行こうって伝えてね。」
「はい。
いつでもまた、来てください。」
「うん、ありがと。」
ちづるは会釈をして、買い物に向かった。
タクミは、2人が知り合いな事に驚いていた。