友達-2
タクミと健は、タクミの家に入る。
健が言う。
「あー、びっくりしたー。」
「、、知り合いなの?」
「うん。姉ちゃんの元上司〜」
「、、上司?」
「T駅の、駅ビルの、、、
ほら、2階にある洋服屋、なんだっけ?
なんとか、クチュール? 名前忘れちゃった。」
「、ち、、、常盤さんが?
そこで、働いてたの?」
「うん。 店長してたっしょ。
、、、って、知らないか。」
、え !?
、 、 店長 ! ?
、 ってか、、 、
誰の 話 ? ?
「平日の夜とか、よくうちに遊びに来てた。かわいいから覚えてるわ。」
「、、、店長って、
それ、嘘じゃない?」
「 は?」
「いや、、だって、あの人、、
、、、ぬけてるし、どんくさいよ?
足とか怪我した事、あって。
ちょっと前に、助けたりした、、。」
「え、マジ? そーなんだー。
ね、漫画、タクミの部屋でしょ?
新しいやつから読みたい。」
健はタクミの部屋の漫画の場所に向かう。
ベッドに座り、漫画を読み始めた。
タクミはちづるの事を聞き出そうと、健に言う。
「、、ね、常盤さんの事、もうちょっと教えてよ。
あの人、 、 ほら、 、
あれなんだよ。
、 、、、
変わり者で、この団地で結構有名なんだよ。
決まった曜日じゃない日に生ゴミ捨てたり。
夜中に凄い騒いだり、、。」
、 、 ちづちゃん
ごめん 。
「え? そうなの?
人って分かんないもんだねー、、、。」
健は漫画を読みながら言う。
「俺、隣だからさ!
ちょっと怖くて。
ね、あと何知ってる!?」
「えー?
俺もあんまり知らないよ。
あー、、、
旦那さんは、かっこいいけど。」
「旦那!? 見たの?」
「姉ちゃん、結婚式行って、写真だけ見た。
、、、、あ、でも、、、」
健は思い出し、ふっと笑った。
「何 ??」
「結婚式やる前に、常盤さん遊びにきてさぁ。姉ちゃんと酒飲んでて。
結婚式でヒール履いたら旦那の背をぬいちゃう、、とか、うちで騒いでたな。」
、 、 背 ? 、
「背が低い旦那? みたい。」
「、 、 、、。」
「でも姉ちゃんは常盤さんの事、結構怖がってた。」
、 、 、 ! ? 怖い ! ?
、 、 だから、誰の話 ! ?
「、、怖い人なの?」
「まぁ、仕事だからでしょ。
真面目すぎて疲れるって、姉ちゃんよくぼやいてた。
あ、ねー、、この新刊さぁ、、、」
健は漫画の話を始めた。