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ヒューマン・ロール・プレイ
【調教 官能小説】

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〜 家庭科その7 〜-3

 ……。

 
 22番さんに続き、私にも水着が渡されます。 まるで紐のような水着を股間と肩にかけると、背中と胸元をこれ以上ないくらい大きく開けた『Vバック』が乳首の先端を覆いました。 スクール水着の布地を極限まで削った外観は、もはや水着といっていいか怪しいレベルです。 っていうか、やっぱりどう考えても紐ですよ、これ。 一応乳首を隠す工夫はありますが、つい習慣で乳首に刺激があると勃起してしまうから、布地の下で不自然に膨らんだ突起が丸わかりです。 全然隠してません、っていうか着た方がよっぽど恥ずかしいです……。

 先輩から注意されたことは、歩くときに出来る限り胸を左右に揺することです。 そうして今にも乳首が水着からはみ出しそうにしつつ、ギリギリのところではみ出させないのが学園生徒の嗜みなんだとか。 もしも水着からおっぱい全部が零れたらどうなるのか質問したところ、猥褻物陳列罪が適応されて厳しく指導されるそうです。 普段は全裸で過ごさせているくせに、Vバックの水着から乳首がポロリした時は猥褻物陳列……あまりといえば、あんまり過ぎます。 それって、私たちの乳首が猥褻ってことですよね? そりゃあ、膣だって肛門だって、決して清純じゃないですけど。 一生懸命考えながら、恥ずかしい気持ちを堪えて見せてるんです。 いくら学園側だとしても、ちょっとくらい理解してくれたっていいのに、っていうのが本音です。 

 
 他にも『シースルーブラ』や『トップレスブラ』、『ブラジリアンパンツ』といったランジェリーが並びました。 あれこれと注文をつける先輩の言う通りに穿いたり脱いだりを繰り返すうちに、次の下着をどういう風に着こなせばいいか、何となく想像がつくようになっていきます。 嬉しいか哀しいかは微妙なところですが、ともあれ着実に学園へ適応しているのは確かでしょう。 

 私と22番さん合わせて20着ほど下着を穿いたところで一区切りです。 次に先輩方が教えてくれたのは、各種アクセサリの扱い方でした。 なんでもアクセサリごとに道具が映える姿勢があって、その姿勢をアクセサリごとに教えてくれる、とのことです。


 ……。


 最初にアクセサリを渡されたのは22番さんでした。 アクセサリといっても宝飾品じゃありません。 縁が赤く、度が無いレンズが嵌った、いわゆる『伊達メガネ』です。

 旧世紀は勉強に勤しむ時間が長いほど視力が低下したことから、メガネは知性を暗示する用具と見做されてきました。視力障害――緑内障、白内障、視野欠損、視野狭窄、視力低下etc ――を遺伝子レベルで修正完了した現代では、メガネやコンタクトレンズに需要はありません。 どれだけ目を酷使して視力が低下しても、せいぜい1.0止まりで、日常生活に支障を来(きた)しません。 ちなみに私の視力は左右ともに2.0で、学園平均よりちょっと低い水準でした。

 メガネをかける目的は、本当は知性に乏しく下劣な顔を、一時的に知的に見せるため、とされています。 なのでメガネをかける時は、身体全体で牝本来の卑しさを表さなくてはいけません。 具体的にどうすればいいか聞いて、私の気分は落ち込みました。 メガネ着用時の課題は、陰唇ごと膣の壁をめくり、握った拳を出し入れする――セルフ・フィスト・ファックといって、普段から真面目に膣拡張に勤めていないと危険な行為なんです。 もっとも浅ましくみっともない自慰の1つとされていて、挿入時は誰もが恐怖でカチカチになっちゃうくらい、痛い行為です。 それをしながら絶頂しなくちゃいけなくて、難しさも一際です。 下半身はセルフ・フィスト・ファックしながら、顔はメガネをつけたまま上品かつ平静と保つことが出来れば、ギャップによって知性の度合が増すんだそうですが、いかにも学園らしい理屈ですよね……溜息しか出てこないです。 

 22番さんは黙ってメガネをかけると、第3姿勢になってから右手で拳をつくり、ぐりゅっ、一気に手首まで挿入しました。 表情には躊躇いも怖気も伺えず、まるで何事もなかったように中空を見つめています。 股間では、ぐにっ、ぐにっ、小さな拳が白い粘糸をひきながら出たり入ったりを繰り返しているのに、性感の片鱗も見せません。 表情は知的というよりも『機械』のようで、人間味のないものでした。 学園でいう所の知性とは、自分を機械に貶める理性を指しているのかもしれません。

 


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