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あぁ...いやらしぃ 好色OL・絵美
【OL/お姉さん 官能小説】

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胸の感触-2

「俺は、沢村慶一郎。30歳」
「へぇ〜30ちょうどなんですか?」
ちょっと驚いたような顔をした。
「もっと年とってるように見えたかなぁ」
普段からだいたい年相応に見られ、年上に見られることがほとんどなかった。
入院していると人相やらが変わってしまうのだろうか。
「そういうわけじゃなくて、すごく落ち着いた感じがしたし、優しく声を掛けてくれたので、もう少し年上なんじゃないかなって思ってたんです。ごめんなさい」
クリクリとした目で謝られると、次の言葉が出なくなってしまう。
「ああ、別に気になんてしないから」
本当は、冗談でも言ってイジってみても良かったのだが、冗談を真剣に受け止められてしまうような気がしたので、短く返すことしかできなかった。
ほんわかした雰囲気を持ちながらも、真面目そうで、なんでも素直に受け入れてしまうような女性に見えたので・・・

「明日の方がお見舞いに来る人多くない?日曜日だから」
せっかくカフェの約束を取り付けたのに、明日になってドタキャンだとそれはそれでちと寂しい。
(あれ!?ちょっと気になってる?彼女のことを・・・)
「そうかなぁ〜。私の場合、家が遠いから、お見舞いの人もちょっと気軽にって感じじゃないんですよね。職場は更に遠くなるんで、職場の人たちはほとんどプチ旅行ですもん」
「へぇ〜地元じゃないんだ。どこなの?」
彼女の病気は、そんなに有り触れている様な類のものではないらしい。難病というほどでもないけれど、診察できる先生もどこにでもいるわけでは無いみたい。
近くの病院では手術できる所が無くて、彼女の家から車で約1時間30分ほど離れたこちらの病院に通っているということだった。
「日曜日だと半日は完全に潰れちゃうから、やっぱり土曜の方がいいんじゃないですかねぇ」
サラリーマンで週休2日な僕としては、その気持ちはよくわかる。
2日の連休のうち、土曜は好き勝手して遊んでも、日曜は、特に午後はダラダラとして過ごしたい。そう思う週休2日人は多いのではないだろうか。
彼女の職場は、彼女の家から車で30分弱の場所にあるらしく、今日来る職場の人は一番遠いと、3時間近く掛かってしまうみたいだ。
(そりゃあプチ旅行だわね)
「だから友達とかも、土曜日に行くねっていう子が多いんです」
「じゃあ、明日大丈夫?」
(アレ!?念押ししてるぞ・・・俺)
「もちろんです。最優先にしますね」
「あ、ありがと」

多分、普通に見れば多少はカワイイけど、目茶苦茶カワイイレベルではない。
けど、愛くるしく誰にでも好かれるような可愛いさがある彼女に、どことなく惹かれ始めている自分に気付き始めた。
このチャンスを逃してはならないという、変な強迫観念を持ち始めたのもこの時からだろう。

「俺、明日のリハビリ目一杯だから。昼ご飯食べてからでもイイ?」
「わかりました。OKです」
(やった、ラッキー。まさか入院中に病院でナンパできるとは思わなかったぜ)
「場所はあそこの売店の前でいいかな?」
西棟と東棟、それと外来診療を行っている南棟のちょうど中間地点にある売店の前を、待ち合わせ場所にした。
「じゃあ、あしたよろしくね」
僕はそう言って、部屋に戻るべく踵を返した。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよぉ」
彼女が頭の後ろから慌てて声を掛けてきた。
と、同時に僕のお尻を松葉杖で突いてきた。
「うわっ!なに?なに?」
振り向いてみると、彼女が悪戯っぽい目をして松葉杖の先でコツコツと床を叩いていた。
「何?」
「何じゃないですって。私をこのまま置いていく気ですか?」
「へ!?」
「へ、じゃないです。松葉杖の使い方がままならない私を置いてきぼりにするんですか?」
「はぁ!?」
「使い方って言っても、極意は教えてもらいましたけど、具体的な使い方は何にも教えてもらっていませんよ。病室に行くまで指導するのが、『教える』って言った責任なっじゃないのかなぁ・・・なんて。そう思いません?」
「病室まで?」
「そのくらいいいんじゃないですか?」
(なんなんだ!?これは俺に好意的なのか?やたら積極的だけど・・・いや、この手の娘はきっとそんな考えは無く、誰にでもそういう気があるそぶりを放ちまくるタイプに違いない)
僕は、好意を持たれているんじゃないかという錯覚から現実に戻ることにした。
自分自身はそんな気がまったくなくても、ナチュラルな行動や言動で男を勘違いさせる女性が時々いる。彼女はまさにそのタイプなのではないか。
僕のパトランプが再び回り出した。

でも乗り掛かった舟、こっちのデメリットも少ない。さらに、向こうも現時点では好意的な態度を示している(多分)。だったら、ダメもとで乗っかってもいいかもしれない。
「じゃあ、エレベーターの所までならいいけど・・・」
「ありがとうございます」
彼女は笑って礼を言ってくれた。
「じゃあ、行こうか」
二人の松葉杖患者は、トコトコとエレベーターに向かって歩き始めた。
エレベーターの前に着く。
「それじゃあ、志村さん。松葉杖のまま安全にボタンを押しみてください」
僕は、自動車学校の教官の様に、松葉杖の指導をしてみた。
彼女も僕の冗談に付き合ってくれたのか、
「わかりました」
と真面目な声のトーンで答え、左手で敬礼のポーズをとる。
その時、少々バランスが崩れたのか、彼女がよろめいた。

「キャッ」
「あ、危ない」
僕は咄嗟に、手を出した。
ムニュムニュ。
あろうことか支えようとした手に、彼女の胸が押し付けられた。
「あ!!」
二人同時に声が上がった。
「あ、ご、ごめん。そ、その大丈夫」
「い、いえ。大丈夫です。私も調子に乗り過ぎました。ごめんなさい。じゃ、また明日」
何とも気まずい雰囲気のまま彼女はエレベーターに乗り込んだ。


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