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愛すべき彼女と肉塊
【学園物 官能小説】

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Runa:「真夏の余韻に」-6

「はぁっ…。」

ペニスは何度も激しく動いたが、そのうち精子もでなくなり、私は少しずつ熱い精子が零れないように口を離す。

飲めないし、この勇樹の遺伝子たちはどこへ出せばいいの?

「ごめん、出しちゃって。そのまま吐き出して良いよ。」

そう思っていると、勇樹が私の体を抱きしめて、私の唇を覆うようにしてキスをする。

勇樹が言った言葉の意味は、咄嗟に理解できず、それでもどう処理したらいいかもわからないこの精子を早く何とかしたくて、勇樹の口の中へと流し込んでしまった。

薄く目を開けて勇樹の顔を見ると、勇樹は嫌な顔をせず私の口から出された自分の精子を口で受け止めてくれていた。

精子は、粘り気が強くて私の唾液と混ざりながらゆっくりと勇樹の口の中へと流れていく。

口の中に精子が残って、違和感を感じていたもののこれ以上完全に吐き出すこともできないと思い、私は勇樹の口から離れた。

「ごめん、口の中に入れちゃって…。」

急に流れ込んできた精子の処理に焦っていたとはいえ、自分の精液を自分で飲まなきゃいけないなんて、多分嫌だと思って私は勇樹に謝る。

勇樹は私を一瞬見て、そのまま自分の右手を口まで持って行って、ドロッと精子を口から吐き出した。

勇樹の長い舌の先から、二人の唾液が混ざった白濁色の精子が勇樹の手に零れ落ちる。

それはまるで、粘り気の強いシャンプーのような見た目だった。

「精子って、やっぱおいしくないんだね。」

そう言って勇樹は私に苦笑いをする。

喉に引っかかるような不快感と歯磨き粉のようなメントールのような感触が口の中で残り、微かにプールの塩素のような匂いが鼻を刺激する。

「なんか、スースーする。」

私が、そう言うと「ねっ、変だよね。」と勇樹もそう言って笑った。

「口の中が気持ち悪いね。」

勇樹は苦虫を噛み潰したような表情で、少しでも口から残った精子を取り除こうと躍起になっていた。

「最初から、そうやって私の口から右手に出しちゃえば、そんな思いもしなくてよかったのに。」

私がそう言うと、

「陽の口の中にも出したことなくってさ、口の中で出したの、瑠奈ちゃんが初めてだったんだ。絶対おいしくないし、なんか自分の精子の味も分かってないのに口に出すなんて可哀想だなって思ってさ。俺も試してみた。普段自分のなんて絶対口になんて入れないからさ。」

「なにそれ…。変なの。変なとこだけ真面目。」

こういう変なところだけは真面目で、でもそんな勇樹が憎めなかった。

普段体を一方的に触られている私が、勇樹が足の指を動かすほど快感に溺れている様は、少しだけ仕返しできたみたいな感覚で、ちょっとだけ楽しかったと思ってしまった。

「俺はいつだって、真面目に瑠奈ちゃんのこと気持ち良くしようって考えてるよ。」

そんなことで、真面目になってもらっても反応に困るのだけれど。

本当はそれを知っているから、私もたくさん恥ずかしいところを勇樹に晒してしまっている自分がいる。

「ばか。」

陽ちゃんはこんな彼氏に愛されていて、幸せ者なんだろうと思った。

「瑠奈ちゃんのフェラ、すごく気持ち良かった。ありがとう。」

このちょっと変な関係にも慣れてきたせいか、そう言われてまた気持ちしてあげたいな、と勇樹の笑顔を見ながら考えてしまう。

「…でさ、ちょっとやってみたいことがあるんだけど、いい?」

「え…、なに?」

勇樹は私の体に近づいて、精子が零れないようにしていた右手を私の胸に当てて、精子を塗りつける。

「ちょっと!なにしてんの!?」

私の胸を回すようにしながら、精子を塗りつける勇樹の手のひらが乳首に当たって、一段落したと思っていた私の体がまた快感に疼いてくる。

「昼間の続き、今度は優しくするから。やってみたかったんだよね、自分の精子をローション代わりにして、塗りつけるの。すごい厭らしいよ。」

胸に塗りつけられた勇樹の精子は、微かに泡立っていて厭らしい音がまた聞こえてくる。

「んんーっ…変態!出したばっかりなのに、また勃ってるし!」

勇樹の股間は陽ちゃんで果てても、私の口の中で果てても、「まだ足りない」と言わんばかりに隆起していた。

どれだけ性欲強いのかと、私は思わず呆れてしまう。

「ごめんね、汚いことして。後でちゃんと拭くからさ。瑠奈ちゃんのおっぱい、最高だよ。」

「ちゃんと拭くとか、そういう問題じゃないでしょ!っ…。」

私も勇樹にイカされてしまって、そんなに時間が経ってないのに体が反応してしまう。

勇樹の変態さが、私に移っちゃったのかな。

「瑠奈ちゃんの胸、俺の精子でテカテカになっててすごくエロいよ。」

自分の触られている胸を見ると、消えかかってるキスマークが目に入る。

そういえば、しばらくこの痕を見るだけで濡れてしまったことを思い出す。

私も勇樹と同類で、自分が思っているよりも自分がイヤラシイ人間なんだと自覚させられてしまった。

力が抜けた自分の手を見ると、勇樹の熱い口の中で人差し指がふやけてしまっていた。

またしても、勇樹に性のマーキングをされてしまったと思うと、下半身がゾクっと震えてしまう。

それでも…指の皺はすぐに消えてなくなってしまうから、余韻は残らない。

「残して欲しい…。」

「えっ…?」

私は思わず口にしてしまう。

ふやけて皺だらけの指で、私は消えかかっている痕を指差す。

「これ、きっと明日になったら消えちゃうから…。」

「真夏の余韻に」 終わり




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