人に言えない響子の卑猥な黒歴史-9
「やあん、汚れてるのに〜」
それは陰部を見せるよりも恥ずかしかった。
店員が手にした下着からは、雌の匂いがプンプンと漂っていた。
「あっ、せっかくだから、ちょっと返して」
響子は固まったままの店員から下着を取り上げた。
「あっ…」
せっかく手にしたお宝がスルリと手からなくなり、店員はガッカリした。
「うふ、大丈夫よ。直ぐに返すから安心して。君って可愛いからサービスしちゃう。うふふ、見ててね」
響子は妖しく微笑みながら、手にした下着を剥き出しの割れ目の下にあてがうと、淫口の中に指を差し入れた。
「はあん…」
そしてGスポットを擦りながら、中に溜まった愛液を掻きだすように、指の出し容れを繰り返した。
「はあ、はあ、気持ちいいよぉ、ああっ、あん」
その度にピチャピチャと卑猥な水音が立ち、股間にあてがっていた下着に染みを作っていった。
「何この濡れ具合、やらしいオメコやわぁ、徹がのめり込むのも無理ないわ」
「はあん、はあん、お義姉さん、エッチな音も残してあげて…、はあん、はあん」
「うふふ、了解。動画にするわね」
響子は気持ち良さそうにしばらくそれを続けた後、水気をたっぷりと吸った下着を店員に手渡した。卑猥な湿り気を手のひらに感じ取った店員の鼻から、タラリと鼻血が流れてきた。
「うふふ、若いんやね」
店員のはち切れんばかりに膨らんだズボンの先を、弘美がピンと指ではじくと、その拍子に店員はイってしまった。
「…てなワケで、お兄ちゃんのところも家族でセックスをやってたのよ。それでついつい、あたしたちのことも言っちゃって。なら、家族間でスワッピングやりましょうって、お義姉さんに誘われたんだけど、どう思う」
もちろん、徹と関係を持っていたことと、高校生に卑猥な画像を撮らせたことは伏せて話していた。
「ということは、弘美義姉さんがオレとやりたいと言ったのか?」
「そうそう、『ぜひに拓哉さんとやりたいわ』ですって」
実際には響子とのレズ行為の方に興味を持っているようだったが、拓哉の合意を取り付けるためにそういうことにした。
「そうかあ、オレとなあ」
拓哉が満足気に頷いた。
「待てよ、ということは、お義兄さんと勇気が響子と春奈にやることになるじゃないか」
「しょうがないじゃない。数を合わすんなら男が2人必要なんだから」
「響子は仕方ないにしても、春奈がなあ…」
「仕方ないって何よ!」
思案中の拓哉の耳には、響子の怒鳴り声は届かなかった。
「それって比べられるってことだろ?勇気には負けないとしても、お義兄さんに勝ってると思うか?春奈がオレよりお義兄さんが上手いと思ったら、オレの立つ瀬がないじゃないか」
「大丈夫よ。拓哉くんの方がテクニックあると思うわ。ほら、いつも何回もイカされてるでしょ」
「そんな身贔屓なこと言っても、実際はわかるもんか」
幾ら響子に褒められても、だからと言って、春奈がどう思うかはわからない。
「大丈夫だって、お兄ちゃんは前戯は雑だし、自分のイキたいときには勝手にイクし、こっちがやりたくないときだって無理やりなんだよ。それにオチンチンも拓哉くんの方が少し大きいんだから」
「何でそんなこと知ってるんだ?まさかお前…」
拓哉は猜疑心の籠った目を響子に向けた。
「バ、バカ!な、何考えてんのよ、そんなことあるワケないでしょ」
うっかり口を滑らせた響子は焦った。
「そう言えば、春奈を巻き込んだのも響子だったし、お義兄さんと関係があったから、身内ですることに抵抗がないんじゃないのか」