人に言えない響子の卑猥な黒歴史-7
「ほら、徹とあたしが付き合い出した頃のこと覚えてる?」
「うん…」
忘れられるはずはない。それが切っ掛けで徹は響子を抱かなくなったからだ。
『わりいわりい、クラスの子と付き合うことにしたんや。今の一発でやり納めな。もう、お前とはセックスせんとくから』
行為の後で、突然突きつけられた言葉だった。
『アホー!そんなことはやる前に言えー』
後始末したばかりのコンドームを徹の顔面に投げつけて叫んだが、しばらく立ち直ることができなかった。
しかし、その後も、その相手と喧嘩別れをしたといっては響子を抱き、仲直りしたといっては響子を捨てるを繰り返していた。
『もう帰ってくんなボケー!』
その度に涙を流しながら罵倒を浴びせたが、結局憎み切れない愛嬌が徹には備わっていた。
毎度のように懲りることのない響子は、都合よく徹の求めに応じて足を開いていたのだった。
『弘美が生理になったからしたろか』
『死んでまえボケー!』
さすがにこのときは拒否したが、その夜は後悔しながらオナニーをした。
「あたしが徹と付き合い始めたときな、徹は正直に響子ちゃんと関係持ってること言うてくれててん」
「あいつ、バカじゃないの」
響子は呆れ返った。
「うふふ、それがエエねんて。そんな真っ直ぐな徹が益々好きになってんから」
「お義姉さんて、変わってますね」
弘美に対しても呆れ返った。
「あら、お互い様やと思うけど♪」
「うっ…悔しいけど、否定できません」
あれだけの仕打ちを受けながら、徹を憎みきれない自分がいたからだ。
「うふふ、まあいいやん。それでな、セックスする度に、あたしの方から『響子ちゃんはどうやったん?』て聞いててん。あたし、響子ちゃんに負けんように徹の言うまま一杯エッチなことを頑張ったで。口で飲み込むのが苦手やったけど、響子ちゃんは喜んで飲んでたって聞いたから、苦手を克服してんで。エライやろ」
「ち、ちゃう!あれはあのアホ兄が無理やり飲ませてたんや!」
自分が淫乱のように思われていたと知り、響子の怒りはまた徹に向った。
「まあまあ、落ちついて。また言葉戻ってるで。でも、今は飲むのは好きなんやろ」
「ひ、否定できません…ゴックン大好きです」
響子は俯いてはにかんだ。
「ならええやん♪ところで、どう?あたしたちのレズを徹に見せてあげれるかな?」
「お義姉さんとだけなら大丈夫ですけど、お兄ちゃんが一緒だと、絶対にあたしとやりたがると思うんです。となると…」
「そっかあ、そうなったら拓哉さんに申し訳ないことになるかぁ」
弘美は目に見えて落胆の表情を浮かべた。
「でも、お兄ちゃん抜きで、お義姉さんとなら1度やってみたいな」
「ホンマ?嫌とちゃう?男好きの響子ちゃんやのに、そんなレズの経験あるん?」
「お、男好きって…。まあ、否定はしませんけど。でも大丈夫ですよ。レズは春奈といつもやってるから」
「ウッソ〜!」
今度は弘美が驚く番だった。
「じゃ、じゃあ、もしかして、響子ちゃんとこも…」
ここまでさらけ出してくれた義姉に、今さら隠しても仕方がない。
「ええ、毎晩家族で3Pをやってます」
弘美の口があんぐりと開いて、綺麗な顔が少し間抜けに見えた。
「じゃ、じゃあ、もしかしてもしかすると…」
「ええ、お兄ちゃんと拓哉くん次第で、レズを見せるよりも、さらに進化的なことができるかもしれませんよ」
響子の顔が卑猥に微笑んだ。
こうして卑猥な女同士はさらに意気投合し、夫婦間のスワッピングよりも進化した【家族間スワッピング】の成功を誓いあった。