もっとカゲキに愛して-2
くちの中で舌を動かし、彼を刺激する。
彼が両手でわたしの頭を掴んだ。
ピストンするわたしの頭をぐっと押さえ、彼がズンッとわたしのくちの中奥深くへ突き込んだ。
「んっ、ぅぐっぐっ」
「あぁ……喉が締まって真緒の中に挿れているみたい……苦しそうな顔、すっげぇ可愛い」
えずきそうになる。
ぐっと堪え、目を閉じて涙を我慢する。
彼の大きな男根が、わたしの喉をこじ開けるように何度も突き込んでくる。
「気持ちいいよ……真緒の苦しそうな顔を見ながら飲ませたい。可愛いなぁ真緒。もっと苦しそうな顔を見せて」
腰のあたりがゾクゾクとする。
彼の快感のために自分のくちを『使われている』ような感覚が、わたしを徐々に高まらせていった。
何度も何度も突き込まれ、喉の痙攣を我慢しながら舌を這わせる。
彼が深いため息をつく。手がわたしの髪を乱した。
「あぁ……気持ちいい……そろそろ──あぁ出そう。真緒のくちの中に出すよ」
わたしはピストンを繰り返しながら、首を縦に振った。
彼が小さく呻いて、わたしの頭を押さえる。
くちの中になまあたたかい液体が勢いよく広がっていった。
彼がすべてを吐き出すまで、くちも舌も動かさずに待つ。
男根の痙攣が止まってから、わたしは液体をごくんと飲み込んだ。
「あぁ真緒……」
愛しそうにわたしの髪を撫で、彼がわたしを抱き上げた。
「きゃっ……」
「ベッドにいこう」
いわゆる、お姫様抱っこというやつ。初めてされた──。
背中が柔らかいシーツに触れた。
彼が剥ぎ取るように服を脱ぎ、避妊具をつける。
「ほんとうによく似合ってる……。ブラ、レースだから乳首が立ってるの、よくわかるよ」
「やだ……恥ずかしいです……」
「俺のを舐めて、興奮したのかな。スケベだなあ……」
「や……あっあぁんっ」
彼の指がレース一枚を隔てて、乳首をなぞるように動いた。
「ねえ、真緒。その下着姿の真緒にぴったりのものを見つけたから買ったんだけど、つけてくれるかなあ」
「んんっ……ぁんっんっ……な、何ですか?」
彼が左手で乳首をなぞりながら、右手を伸ばしてベッドサイドに置いてある白い紙袋を取った。
「これなんだけどね──」
白い紙袋から出てきたのは、ホワイトのレースが上下についた、シルバーのバラのチャームが可愛いホワイトのレザーの首輪──だった。
まさにそれは、首輪と呼ぶのにふさわしいものだった。
人間の首のサイズに輪になっている。
バラのモチーフが鎖のように連なっていて、レザーの上を這うように取り付けられている。
真ん中あたりに、まるで猫の首輪の鈴のように、他のバラよりひとまわりほど大きいバラのチャームが垂れ下がっている。
十字架にバラのツルが巻きつき、そのツルの先にバラが咲き誇っている──。
その首輪は、首の後ろでベルトのように取り付けられるようになっていた。
「レースとバラが可愛いでしょ。その下着にぴったりだと思って」
緒方さんがにっこりと微笑んで言った。
わたしはその首輪を、穴が開くほど見つめていた。
人間用の首輪を実際に見たのは初めてだった。
先日見た、廣瀬ユキというひとのDVDのパッケージが浮かんだ。
「つけてもいい?」
「あ──は、はいっ」
思わず返事をしてしまったものの、首輪をつけるのなんて初めてで──どうしたらいいかわからなかった。戸惑った、といったほうがいいかもしれない。
彼が首輪を開き、わたしの首にあてる。ひんやりと冷たい。
「これね、長いチェーンもここにつけられるの。バラのところね」
「そ──そうなんですね」