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カゲキに愛して。
【女性向け 官能小説】

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きっかけ-1

「篠崎さんって、着痩せするタイプなのかな?」

 わたしを後ろから抱きしめるような格好で覆いかぶさった緒方さんが、ブラウスのボタンを器用に外しながら言った。

「だって、ほら。おっぱい、こんなにおっきいんだもんなぁ」

 そう言って、胸をブラごと揉みしだき始める。
 アルコールの抜けきらない気だるい身体。その身体を彼に預けるようにしなだれかかり、わたしは薄く目を開けた。

「んんっ……ぅうっ、んっ……緒方さ……んっ……んんっ」

 乳首にブラが擦れる。甘酸っぱいような気持ちが込み上げてきた。
 袖がまくられた彼のたくましい腕が目に入る。隆起した、小麦色の肌。指がなまめかしく動き、肌とブラとを行き来する。

「ぁんっ……んっ、んんっ……」

 顔をあげると、緒方さんが噛み付くようにわたしにキスをした。絡みつくように舌がくちの中に入ってくる。
 彼がわたしのブラをゆっくりとズラすようにして胸を露出させていった。

「はぁん……あっ、はぁうんっ……あっあぁんっあんっはぁんっあぁんっ」

 すでに硬くなってしまっている乳首を、親指とひとさし指で摘んでコリコリと刺激される。思わずびくんと身体が仰け反ってしまった。

「篠崎さんのおっぱいって綺麗だね。乳首もちょうどいい大きさだし、感度もいい」
「あっあぁんっ……やぁ……恥ずかしい……です……んんっあぁんっあんっ」

 胸を揉みしだかれ、時折乳首をつねるように刺激される。
 いつの間にかブラのホックが外され、取り払われていた。

「いい声で鳴くんだね……可愛いよ」
「ふぁっあんっんっ、ぁんっあぁっはぁんっ」

 舌を耳の中に捩じ込まれる。腰のあたりがゾクゾクとした。
 息が乱れる。

「脚をもじもじさせて……どうしたの?」

 膝と膝とを擦り合わせるようにしていた脚に、緒方さんが右手を伸ばして触れる。
 ピリリと電気が流れたような感じがした。
 彼がゆっくりとわたしのスカートの中に手を入れる。太ももの内側を這うように彼の指が移動していく。自然と脚が開いていった。

「んっんっ……あぁっ、あんっあぁんっ……はぁんっんっ」

 指が、ショーツの上からワレメをなぞるように動く。
 ショーツが湿っているのが自分でもわかった。頬がカッと熱くなる。

「篠崎さん、可愛いよ……」
「んんっ、ぁうっ……あぁ……あぁんっんっ、んっ……」

 ワレメをなぞるように、ゆっくりと指が行き来する。わたしは腰をくねらせて喘いだ。
 再び舌を絡めるようにキスをする。身体がびくびくと反応した。

「緒方さ……ん……」
「うんー? どうしたの?」
「んっ……んっ、ぁうっんっはあんっ」

 ショーツが引っ張られ、ワレメに食い込んでいく。それが敏感な部分にあたり、身体の奥のほうがきゅんと震えた。
 彼の左手がわたしの乳首を転がすように動く。

「わ……わたし……、んっあぁっ、はぁんっ……」
「うん?」
「あっあぁんっ……はぁんっ、んっ……わたし……緒方さんに……ぁんっんっ、こんな……恥ずかし……ぁあんっあぁあんっ」

 彼の右手がショーツの中へ滑り込み、指が敏感な部分を捏ねるように動いた。
 蜜を指ですくい、塗りつける。
 わたしはたまらず、彼の腕の、捲りあげられたワイシャツを掴んだ。

「恥ずかしい姿、俺に見られるの……嫌?」
「あぁっああんっ、あっあっはぁんっ」
「こんなに濡らしてるのに……」
「ぃやっ……あぁんっんっ恥ずかし……いっあっはぁっんっはぁあんっ」

 指が蜜壺の中にぬるりと入ってくる。
 その指が動くたびに、ぬちゅぬちゅと卑猥な音が響いた。

「俺に篠崎さんのぜんぶ、見せてよ」
「んっんうっ……あぁっあぁんっ……おが……た、さんっ……」
「バーで飲んでるときに、俺、言ったよね? 篠崎さんのことが知りたいって」

 緒方さんがわたしの耳元でそう言って、首筋にキスをした。


 ──きっかけは、彼のこんなひとことだった。

「篠崎さんってさ、あれだよね、廣瀬ユキに似てるって言われない? 俺、似てると思うんだけどな」


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