Haru:「三つ子の魂百まで」-7
「んんっ!」
勇樹は私の脚の片方を持ち上げて、再び私の肉の門の中に、ペニスを捻じ込む。
「これ、側位ってやつらしいんだけど、この体勢だと…あんま動かせないんだよね…。だからさ、代わりと言ってはなんだけど…、瑠奈ちゃんとイチャイチャしてみてよ。」
「んっ…。どういうこと…?」
勇樹は後ろから私の胸や腹部をベタベタと触り、私の耳の後ろを舐める。
「俺さ…。陽と瑠奈ちゃんが関係持ってるって聞いて、興奮しちゃったんだよね。AVとかでもさ、たまに女の人同士のやつとか見たりするんだけど、すっごいエロくて結構好きなんだ。だから…瑠奈ちゃんと陽がどんなふうにしてるのか俺の目の前で見せて…。俺はこのまま、入れた状態でじっとしておくからさ。」
確かに…さっき瑠奈とした時は、勇樹はいなかったけど…。
瑠奈との行為を勇樹に見られることなんて…想像もしていなかった。
「でも…私…。」
瑠奈は私に、何かを訴えるような目つきで私を見る。
そっか、恥ずかしいのね。瑠奈は私の前だとすごく甘える子だから。
勇樹にそんなところ、あんまり見せてるとも思えないし。
「陽…まずキスしてあげなよ…。瑠奈ちゃんとするキス、見せて。」
勇樹は私の耳元でそう囁く。
「瑠奈…。もっと近くに来て。」
「うん…。」
瑠奈の鼻と私の鼻が当たるか当たらないかの瀬戸際のところまで、お互いの顔を近づける。
瑠奈は、いつもよりも緊張している様子で、呼吸が荒くなっていた。
確かに、いつものリラックスした感じとは違って、この部屋の空間はとても淫靡な空気感に包まれている。
この部屋にいるだけで、興奮してしまうのは…必然だわ。
瑠奈の髪を撫でると、少しだけ笑顔になる。
私は、目を軽く閉じてそのまま、瑠奈と唇を重ねる。
最初は本当に重ねるだけ。重ねてはまた口づけて。
その繰り返しだった。
でもそのうち、私の心も少しだけ落ち着いて、瑠奈と唇を重ねる時間は、次第に増えていく。
どちらが最初に舌を絡めてきたか、なんてことは考えていなかったが、私たちはいつものように激しいけど、ゆっくりとしたペースで舌と唾液を絡め合っていた。
「んんっ…。」
瑠奈が、少しだけ声をもらしたときに、私はあることに気付いた。
耳元に勇樹の吐く呼吸が当たっていて、それがすごく荒くなっていること。
そして、私の中に入れっぱなしにしたまま、一切動いていないはずのペニスが、あろうことか限界に近いレベルで勃起していることに。
どうしよう…。私も結構興奮してきちゃってる。
「んっ…。」
瑠奈とのキスも、お互い舌を求め合うように更に激しくなって、声が漏れてしまう。
「はぁっ…。瑠奈ちゃん…、さっきみたいにまた陽の体を弄ってあげなよ。きっと喜ぶから…。」
勇樹が、後ろからそういうと、瑠奈は目を開けて私の目を見ながら胸を上に押し上げるように触ってくる。
「んんっ…!」
勇樹もそれに便乗して、私の背中の真ん中あたりに舌を立てて首筋に沿って舐められている。
どうして…、勇樹は一切動いていないはずなのに…
勇樹に入れられている肉壁が、無尽蔵に濡れていくのを感じる。
まるで、私の中に熱いお湯を流されているような感覚だった。
今までこんなことなかったのに、どうして…?
「はぁっ…ぅんっ…!」
子宮の辺りが、熱くて、思わず声を抑えられないほどになってしまう。
「陽ちゃん…、大丈夫?」
私の豹変ぶりに瑠奈が動揺していた。
うん、と私は言葉を発さずに、頷いた。
「気持ちいいの…?」
私の喘ぐ表情を、困ったような顔で瑠奈は覗き込む。
それに対しても、私は首を縦に振って相槌を打つ。
「ふっ…瑠奈ちゃん…、舐めてあげて…乳首…。」
顔は見えないが、勇樹もとても興奮している様子だと、私は気付いた。
勇樹はただ、私たちがキスをしているところを見ているだけでしょ?
どうして動かない勇樹もこんなに興奮しているの?私たちのキスが…そんなに興奮したのかな?
「んっ!!」
ふと気づくと、瑠奈は私の乳首を口に含んでいた。
勇樹は、はぁーーーっと耳元で息を漏らしながら、私の耳で舌を激しく動かす。
「いやっ…ゃんっ!んんっ!」
どうしよ…、なんだか溶けちゃいそうな感覚。
クリを触られている時とは全然違うのに、同じかそれ以上に気持ち良くなってきている。
「陽…こんな風に、瑠奈ちゃんとしてたの?んっ、すごいエッチだね。」
勇樹が喋る度に、耳に息が当たって、口を開くときの唾液の音がいつもよりも鮮明に聞こえてくる。
お互い、どうかしてしまったのではないか、と思うほど興奮しているみたいだった。
男の人のおちんちんって、こんなに熱いんだ。
そんなこと、いつもなら気が付かなかったのに、今日はそう感じる。
温かい缶コーヒーが私の膣の中に入っていたとしたら、きっとこんな感じなんだろう、なんてことを想像する。
「んんっ…瑠奈っ…。」
私は、おかしくなってしまいそうな自分を、なんとか静めようと、瑠奈の胸に抱きつく。